【四柱推命】水気を日主としている方(壬、癸日の生まれ)について
今回は、水気を日主としている方(壬、癸日の生まれ)について考えてみたいと思います。水気とは、「水は、方円の器に従う」と言う言葉があるように、変幻自在に形を変える存在です。自然界では、「海」、「大河」や「雨」が、その象徴となります。そこから、「自由」、「智慧」、「献身」、「クール」と言う象意を持ちます。今回は、水気の「壬、癸」生まれの方について、日主の大きさの差異による身旺、身弱について述べて行きたいと考えております。
通変星の配置です。今回は、日主が、青色の水気(壬、癸日生まれ)です。
この部分の力量が、どうであるか?=強弱によって、他の箇所に於けるバランスを見て行きます。
このような日主が強い身旺の方は、先ず青色の線の下の部分を強めなければなりません。
出来れば、先ず緑色の木気の食傷星を強め、日主の強大なパワーを流して行くことが必要です。
その上で、赤色の財星から、茶色の官星へと流していくことが大切です。
図の注意書きに書かれていることを、日常生活で意識していくことや旅行の行先に選ばれると良いですね。
このような身弱の方の場合、先ず、自身を表す日主の比劫を強めて行かないとなりません。
その次に、黄色の金気の印星を強めて行くようにしていきます。
その後、緑色の木気の食傷星を強めて行く方が、良いと思われます。
この順番を逆にすると、いつまでたっても、自分自身に自信が持てず、チャンスが来ても、しっかりつかむことが出来ません。
上記のように、「水気」の生まれであっても、生年月日に基づく先天運の命式(原命式)に、かなり違いがあります。
「水気」の場合の、最も大まかな分け方である身旺、身弱の際の二例を挙げてはいますが、
身旺でも、身弱でも、
五行の殆どが全て当分の大きさの場合、
五行の中でも、突出した五行がある場合、
五行の中でも、全く存在しない(若しくは、とても少ない)五行がある場合、
など、
その中身は、人によって、千差万別の様相を呈します。
そこへ、大運や歳運を加味して見ていくと、正に、その人なりの現時点での後天運が示されます。
時の流れによって、後天運は時々刻々と移り変わって行きます。
また、今回は、割愛しましたが、「水気」の「陰陽」の違いー「壬」、「癸」それぞれの特徴も加味して行くと、同じ五行を日主としていても、詳細に見ると、違う事が分かります。
四柱推命は、「十干十二支」から命式を立てるものですが、「陰陽五行説」を基としているので、とても奥の深い占術です。