【四柱推命】2024年、「甲辰」年の「甲」とは?ーその1

2024年2月4日から、「甲辰」年が始まりました。この年の十干十二支は、「甲(木気)」と「辰(土気)」の組み合わせです。この天干地支の、2つの気は、どう影響するのでしょうか?今回は、天干「甲」について見て行きたいと思います。

弁天さん、今日は、今年が、どのような年になるか教えて下さい。
お願いします。

はい、分かりました。
あなたの命式(生年月日)にとって、良き年となれば良いですね。

今年は、「甲辰」年ですね。
弁天さんは、この年を、どう御覧になりますか?

そうですね。
「甲(きのえ)」は、
木気の陽干
甲は、「かぶと」とも読めます。つまり、堅いものを意味します。
自然界で言えば、種から草木が大きくなって行く様を表します。
人体で言うならば、「頭」が該当します。

つまり、物事の「始まり」です。

Wow!
楽しみ~~~~。
では、「辰」は、どうですか?
辰=龍なので、私、天を駆け巡るように羽ばたく事が出来そうですか?

ほほほ・・・・
「辰」は、
「震える」と言う漢字が、その意味を良く表していますね。
様々な物が盛んになる様子です。

蔵干に、「土気の戊」、「水気の癸」、「木気の乙」があり、
これらは、命式によって、どの気が特に強く現れるか左右されます。

単純に、「甲辰」だけで見た場合、天干・地支にある「木気」が強くなります。
物事が、しっかり育って行く様です。

新芽

こんな感じになるのでしょうか?何か、いいかも・・・・

では、今回は、「甲辰」年を見て行く上で、「天干」の「甲」について、考えてみましょう。
「天干」は、物事が表面化する、と言う特徴があります。


さて、クイズです。
「乙」の日主の、身弱さんにとって、「甲」は、どうですか?

時柱日柱月柱年柱歳運

「甲」は陽干なので、日主である比劫星の頼もしい味方となります。根性がつきます。

その通りですね。
身弱で、かつ、通根(地支に、同じ木気がある)していない、または、弱く通根していれば、後押ししてくれますね。
また、歳運の支である「辰」の中の、蔵干の木気である「乙」も、少しですが、サポートしてくれますね。

では、次は、どうですか?

時柱日柱月柱年柱歳運

社会運の所にある「丁」にとって、「甲」は、起爆剤のような役目だと思います。

正解です。
他の干支が明らかになっていませんので、飽くまでも、上記の「1対1」対応で見たとしてですが、「丁」は焚火のようなものであり、それが燃え続けるためには、「甲」の木が必要です。
では、次は、どうですか?

時柱日柱月柱年柱歳運

あ、晩年運に「己」ですね。
他の柱に「水気の癸」があれば良いです。
しかし、時柱や「他の柱」に「土気」が多いと、「木剋土」となり、反剋されます。あまり良くない感じがします。

正解です。
他の干支が明らかになっていませんので、飽くまでも、上記の「1対1」対応で見たとしてですが、「甲」と「己」は、「干合」と言います。他の柱に、土気が多いと、命式によっては、元々の「木気」と「土気」が全て「土気」になる可能性があります。(化土格)

ふぅ~~~、大変、大変。
天干は「十干」あるので、組み合わせ方によっては、良い、悪いが、様々に変化すると言うことになりますね。

あなたの仰るとおりです。
以前から、皆様に申し上げているように、鑑定を行うには、全体を見て判断して行かねばなりません。
先ず、命式自体の特徴を把握すること。
天干は、年、月、日、時と4つあります。
地支も、年、月、日、時と4つあります。
そこに、大運、歳運が重なってきます。
大運が良く、歳運が悪い。
大運が良く、歳運も良い。
大運が悪く、歳運も悪い。
大運が悪く、歳運は良い。
命式と、巡りくる運勢の流れ、相互の関連性に、注意することが大切です。
「甲辰」年は、歳運です。
ですので、その影響は、1年です。

四柱推命は、複雑ですね。
それぞれの関係を覚えるだけでも、一苦労です。

その御気持は、とても良く分かります。
命式、大運、歳運の組み合わせは、お一人お一人、違います。
全ての例を挙げると、膨大な量となります。
では、今回は、「天干」の説明で終わりましょう。
次回は「地支」を学びましょうね。