【京都で開運】道真さんに聞きましたー「不安でたまりません。」

今回は、「北野天満宮の御祭神」菅原道真さんと悩める女性との対話です。

神様、私、コロナ禍となってから、何だか自分の事に自信が無くなり、あちこち占い師の方を訪ねているうちに「占いジプシー」になってしまいました。
西洋占星術、タロット、算命学、九星気学、紫微斗数、チャネリング、宿曜経、六壬神課、0学、水晶占い、四柱推命、霊感占い、手相、人相、易、梅花心易、周易、断易、チャネリング、透視、カップ占い、風水、印相、家相、過去世占い、スピリチュアル占い、姓名判断、数秘術・・・
占い師さんは、皆さん、言う事が同じようで、でも違っていて、どの占いを信じていいのか分かりません。
占って貰えば貰うほど、不安になってきます。
どうしたら、この負の連鎖から抜け出ることができるのでしょうか?

ほほう・・・
「占いジプシー」は、重症の病じゃ。
お金も、心も、使い果たす難病じゃ。
どれ、どれ・・・・・わしが占って進ぜよう。

あ、有難うございます。
もう、本当に不安で不安で仕方がないです。
一体、私は、何を信じたら良いのでしょうか?

その前に、お主は一体、何を占って欲しいのじゃ?

あ、あのう・・・・
どうしたら、幸せになるのでしょうか?

ふむふむ。
では、聞くが、お主は、どういう幸せを望んでいるのじゃ?

仕事があって、貯金もしていて、持ち家で、パートナーが居て、趣味が続けられて、年に何回か旅行に行けて、ボランティアもしていて、親と兄弟とも仲が良くて、友達も多くて、みんなから好かれていて、老後の心配も無くて、毎日、楽しくて・・・・それから・・・・

ふぉふぉふぉ~。
分からんでもない気持ちじゃのう~~~。

でものう、お主の願いを叶えるのは、難しいのう。

やっぱり、そうですか・・・・
私、このままだと、おかしくなりそうです。
今の仕事も、コロナから、仕事の内容が変わり、先行きが不透明になり、余計に心配です。
他にも、何だか人間関係や家族関係も、最近、上手く行っていない気がします。

ふ~~む。
外的要因が、内的要因に「災い」を催しているのう。
しかしのう、お主の本当の望みは、何じゃ?
あれもこれも、と思い浮かべるのは構わんが、「物事には、順序がある」のじゃ。
思いとは、「気」じゃ。
その時々の、己の「気」を、上手に操るのが、正しい生き方なのじゃ。
お主に足らんのは、「自分自身との対話」じゃ。
己の運命ぞ。
人に任せては、「生きている」とは、言えんのじゃ。
占いとは、参考であって、最後に決めるのは、己じゃ。
占い師に言われて決めるのは、己の人生を放棄するのと同じじゃ。

そう言われても、何が一番なんて決められません。
不安だから、占い師さんの所に行くのが悪いのですか?

まだ分かっては、いないのう・・・・。
困ったものじゃ。
お主のように、浮足立っている者は、占い師の所に行く前に、先ず、自分自身の「気」を確認するのが、肝要じゃ。

「気」を確認する・・・?

そうじゃ。
自分自身との対話をして、現時点での「己」を認識した上で、占い師の所に行き、尋ねるのが、肝要じゃ。
お主のように、考えも無しに、占い師の所に行き、尋ねた所で、いくら有能な占い師でもお手上げじゃ。
今のお主なら、占い師の真贋も分からぬであろうな。

そうですか・・・
でも、どうすれば、「今の、己の気」が分かるのですか?

自分の部屋でも良いから、ひとりで「自分自身と対話して過ごすこと」じゃ。
若しくは、「自然の多い所で、ぼぉ~とすること」じゃ。
心の中に泡立つ様々な思いを、自分自身で確認する所から、物事が始まるのじゃ。

そんなこと、出来るのでしょうか?

それをせずして、占いに頼ったところで、結果は、今までと同じじゃ。
己の人生ぞ。
己の人生を生きるのは、己しかおらんのじゃ。

そうですか・・・・・

気落ちするのでないぞ。
お主に教えたいことは、まだまだ山ほどあるのじゃ。
でも、今回、敢えて「占い」に行く前心構えについて述べたのじゃ。
もし、わしの居る京都で、今のお主のような人間が行くなら、参拝者の多い神社仏閣に行ってはならん。周囲によって、「己の気」が、揺れ動くやも知れん。
敢えて行くなら、「愛宕山」や「大文字山」のような山登りを勧めるのう。
歩くことに集中して、「気」を整えるのが一番じゃ。

有難うございます。
一度、試してみます。

是非、試してみることじゃ。
非日常を味わうことに、日常の困難への打開策があるやも知れぬでのう。
今後は、占いと、良い付き合い方をせねばならぬぞよ・・・・