【気学】道真さんと易神様に聞きましたー7:九星の象意ー北の一白水星・その7:「北の一白水星と、西の七赤金星が重なった場合」を教えて下さい。
京都の北野天満宮におわします「菅原道真公」と、謎のお爺さんこと「易神様」が、シリーズで、様々な「迷える気学学習者」との対話を行います。今回は、「九星:一白水星」に関するお話です。 北の一白水星と、西の七赤金星が重なると、どういう風に解釈していけば良いのか、についての物語です。
道真様、易神様、こんにちは。
今日は、私から質問させて頂いて宜しいでしょうか?
ははは、良いぞ。
わしもじゃよ。
では、お願いします。
今まで、「一白水星」が、廻座した各方位について教えて頂いておりますが、
廻座先の、元からある方位の持つ特徴の強さと、「一白水星」の特徴の強さでは、どちらが強いのでしょうか?
ほう、・・・面白い質問じゃな。
その答えはな、元からある方位を「家」、廻座する「一白水星」を訪問者として捉えれば良いぞ。そうすると、答えは、自ずから導き出される。
はい。
つまり、元からある方位の影響の方が強い、と言うことですね。
そうじゃよ。
じゃから、「元からの方位」と「廻座する方位(今回は、一白水星)」との「関係性」である、「相生」、「相剋」、「比和」の関係を加味して行くと、更に理解が深まるぞ。
有難うございます。
さて、前回は「一白水星」が、西北の「六白金星」に廻座した場合でしたので、
今回は、次に、西の「七赤金星」に廻座した場合になりますよね。
そうじゃ。
さて、西の「七赤金星」は、易経で言うと、何と呼ばれるのか、分かるかのう?
はい。
「兌(だ)」と言い、沢の意味です。
水が集まる所です。
その通りじゃ。
易経では、今回のように、「北の一白水星」が、「西の七赤金星」に来る事を、「水沢節(すいたくせつ)」と言う。
「水生金」の関係でもあるぞ。
つまり、流れてくる水が溜まった状態のようなものじゃ。
「節」は、「竹の節(ふし)=区切り」、「調節する」、「節度をわきまえる」と言う意味を持つ。
水が、洪水にならぬよう、また、涸れぬよう、適度に沢に溜まっておれば、人々は、それを上手く利用出来る。そういう「程合い」を持つのが、大事だと言うことじゃよ。
それでは、西の七赤金星の特徴は言えるかのう?
はい。
「七赤金星」ですから、「金気」の性質を持ちます。
五行で言うと、「金」
易経で言うと、「兌=沢」
方位で言うと、「西」
十干で言うと、「庚」、「辛」
十二支で言うと、「酉」
季節で言うと、「秋」ー中秋(酉):(旧暦)
月で言うと、「酉月(9月)」:(旧暦)
時間で言うと、「酉の刻(午後5時から7時)」
色で言うと、「白色」
味覚で言うと、「辛味」
良いぞ、良いぞ。
さて、西の七赤金星の意味を言える者は、おるかな?
はい。
悦び、飲食、金銭、少女、不足、溜まる、集まる、欠ける、楽しむ、歌う、と言ったところでしょうか。
では、この西の七赤金星の所に、北の一白水星が来ると、どうなる?
上手く行くかな?
恋愛関係や人間関係では、飲食を伴う機会、また、皆で遊んだり、新たな楽しい出会いがあったりします。特に、恋愛に良い方位です。でも、賑やかな事が起こりやすい方位ですので、口(言葉)に注意した方が良いです。
仕事関係では、新規の小さな事業や、または、金銭の流れ等が上手く行われます。但し、製品の不足や、金銭の過不足が起こらないよう気を付けねばなりません。
健康面では、「一白水星」の、冷えから来る腎臓系の病気や、また、「七赤金星」の呼吸器系の病気にも、注意が必要です。
金運ならば、現金などの「動産」に恵まれる方位です。新しい蓄財方法の実践や、小さな種銭から始めて、金銭を伸ばす事が出来ます。
外出先ならば、遊園地などの娯楽施設に行く事や、繁華街での飲食を伴う事が、吉です。家族や仲間の皆で団らんするのが、良いです。また、飲み物が、ラッキーフードになります。
ふむ、今回も、皆、良いぞ。
北の「一白水星」が、西の「七赤金星」に廻座する事は、「水気」と「金気」が強まると言うことじゃ。
つまり、「金生水(きんしょうすい)」じゃな。相生の関係となり、良い方向へ向かう、と言うもんじゃな。
四柱推命と併せて、自分の命式に、上記の2つの「気」が不足しておれば、良き日を選んで、「西」に行くのが、「祐気採り」と言うものじゃ。
行った際には、「水気」や「金気」の象意を、良く理解して、行動するが良い。
では、また、会おう。
方位の持つ象意とは、自然現象から生まれた解釈じゃよ。
目には見えぬ「気」を、自分自身に上手く採り込んで、良き人生を歩んで欲しいのう。
それでは、また、皆に会うのを楽しみにしておるよ。