【四柱推命】方合と三合局は、どちらが強いのか?ーその4:「西方合」と「三合金局」

四柱推命は、十干と十二支で成立している占術です。十二支の中でも、特に結びつきが強い十二支同士の関係に、「方合」と「三合局」があります。今回は、前回の「南方合」と「三合火局」に引き続き、「西方合」と「三合金局」について考えて行きたいと思います。

弁天様、こんにちは。
今日は、質問が有って参りました。
宜しくお願い致します。

はい、こんにちは。
さて、どのような御質問でしょうか?

実は、私の勤務する会社が設立されたのが、1988年の「戊辰」の年です。

業績は好調と言えば好調なのですが、経費などの財務面に、少し問題があります。
そのため、財務面での改善を占いの面から見て、どう行えば良いのか教えて頂ければ有難いので、宜しくお願いします。

会社の命式

そうですか。
会社を人に例えると、
日主:土気
財務面では、「財星」が「水気」に該当しますね。
「日主」と「財星」は、「土剋水」の関係になります。
また、「比劫星」と「財星」がほぼ同じ大きさです。
直接、「財星」を増やすと、バランスが悪くなります。

故に、設立年月日を考慮して、直接に「財星」を増やすのでは無く、ひとつ前の「食傷星」を増やす方法が良いと思われます。
「比劫星」から来る流れを滞らせず、「財星」に活かして行く方法です。

「食傷星」と言うのは、「表現」の星です。つまり、会社を社会から見て、「どう見せるか」、「どのように見て貰えるか」と言う事になります。
今回の場合、それが「金気」に該当しますね。

それでは、「金気」を伸ばす、若しくは、強めると言う形でお話させて頂きますね。

先ず、「金気」と言うのは、どのような「気」を表しますか?

「金気」は、「干」で言うと、「庚」、「辛」となります。
季節では秋。
時間帯は、午後5時から7時。
方角は、西。
遊興、飲食、金銭、少女。楽しい。話しによるコミュニケーションを持つ。
と言った所でしょうか。

そうです。
そういう「金気」を強めるための十二支で、代表的なものには、2つの方法があります。
ひとつは、「西方合」、
もうひとつは、「三合金局」です。

はい。
「西方合」は、「申」、「酉」、「戌」ですね。
「三合金局」は、「巳」、「酉」、「丑」ですね。

その通りです。
良くお分かりになっておられます。

では、どちらが、より強いのかお分かりですか?

何となくですが、十二支を円のように配置した際、「三合金局」の方が、バランスが取れていますが、「西方合」は、固まっていますね。
と言う事は、「西方合」の方が、「一極集中型」なので、「西方合」でしょうか?

図12支
十二支の図

では、もう少し詳しく、各十二支の中の「蔵干」も見て行きましょう。
先ずは、「西方合」です。

申

蔵干:、壬

酉

蔵干:

戌

蔵干:丁、戊、

どの十二支にも、「金気」の「庚」か「辛」がありますね。

巳2

蔵干:丙、戊、

酉

蔵干:

丑

蔵干:己、癸、

こちらも、どの十二支にもありますね。
「金気」の干の数も、同じです。
判断に迷いますね。

そう思われるのは、無理も無い事です。
しかし、時の流れ方を加味して考えて見て下さいね。
時の流れと言うのは、自然現象から生まれたものです。
そういう時の流れから成立したのが、四柱推命ですよ。

と言う事は、同じ蔵干の数を持っている「西方合」と「三合金局」だと、
「西方合」は、初秋ー「申」と中秋ー「酉」と晩秋ー「戌」であり、全て秋に集中し、
「三合金局」は、初夏ー「巳」と中秋ー「酉」と晩冬ー「丑」ですね。

大体の数値ですが、
「西方合」だと、「金気」は、60%を少し超えます。
「三合金局」だと、「金気」は、40%を少し超えると言った所になります。

そうなんですか。
両者の差の、約20%は、大きいですね。

以上の事から、最初の質問に戻る形にはなりますが、
「西方合」>「三合金局」となります。

会社の成立年月日から考えて、
「申」、「酉」、「戌」のうち、
「申」は既にありますので、
年単位で見れば、「酉」、「戌」年や、
月単位で見れば、「酉」、「戌」月に、
有効な広告宣伝を打つとかをなさっては、如何でしょうか?

そういう考え方をすれば良いのですね。
勉強になりました。
早速、この後、会社に戻り、皆で話し合ってみたいと思います。

本日は、誠に有難うございました。
是非、占いを活用して、更に業績を伸ばしたいです。

お分かり頂けたようで、私も嬉しく思います。

今回、申し上げたように、人でも会社でも、生年月日や設立年月日を持つものは、その命式を上手く利用して行けば宜しいのです。

命式の中の、どこを強化し、逆に削っていくかは、自由に決められます。
その自由を得る判断材料が、占術=四柱推命です。

先人の残した智慧や知識を、上手く活用する事こそが、我々の取るべき生き方です。
学びを忘れず、精進して行って下さいね。

それでは、また、お会いしましょう。