【四柱推命】同じ五行の日主でも・・・・

「五行」とは、「陰陽五行説」に於いて、「干」＝十干（甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸）を、「木気、火気、土気、金気、水気」毎に降り分けたものです。故に、同じ五行の生まれであっても、「陰陽」が違うと、命式に差が出てきます。今回は、この件について述べて行きたいと考えております。

陰陽五行説に於いて、各五行に置かれている「干」は、２つずつあります。

木・・・甲と乙

火・・・丙と丁

土・・・戊と己

金・・・庚と辛

水・・・壬と癸

「干」には、それぞれ、陽干と陰干があります。双方とも、どちらかに優劣があるものではありません。

表面化する形が、違うだけです。

例えば、「木気」が、日主の方が居られるとします。

「木気」の特徴は、行動力がある、思いやり深い、柔軟性がある、などです。

「木気」でも「甲」ならば、大きな木をイメージしてみると、わかりやすいかと思います。

積極的であり、活発な人で、すぐ行動する。

「乙」ならば、蔓（つる）のある、または、花の咲く植物をイメージしてみると、わかりやすいかと思います。

消極的であり、慎重な人で、熟慮の後、行動する。

と、言ったところでしょうか

どちらも、「木気」なのですが、しっかり根を張って、伸びて行くことが求められています。

そのため、その成長のためには、一般論的には、「水気」や「火気」が、他の通変星にあることが求められます。

但し、「水気」や「火気」ならば、何でも良いと言うものではありません。

他の五行の強弱を見て決定するものだからです。

例えば、日主：木気「身弱」の方の五行バランスが、下記のような場合、「木気」、「水気」を取って行くべきです。

例えば、日主：木気「身旺」の方の五行バランスが、下記のような場合、「火気」、「水気」では無く「火気」、「土気」を取って行くべきです。

上記2つの例のように、一人一人の生年月日は違いますので、男女差も重ねると、似たような命式はあっても、全く同じ命式の方は、居られません。本来、占いと言うのは、オーダーメイドです。

四柱推命は、歴史がある占術なので、用語も難しく、分かりにくい部分も多いかと思われますが、今後も、例を挙げて述べさせて頂きたいと考えております。