【京都辛口考】梅雨の京都に降る雨は・・・

梅雨となり、皆様方に於かれては、如何お過ごしなりや?昨日から、本格的な梅雨の雨となりたる京都なり。

コロナ禍も、第一波は、終わりたる様相なれど、第二波、第三波、のこともあり、洛中の人々、大人しく過ごしたり。

まれに、スーツケースを引きたる観光客を見れど、いとど、その数、少なし。

去年までの騒乱の如き日々を思へば、この静かなる様、隔日の感あり。

先日、銀閣寺界隈を逍遥しつつ見たる門前町の風景、いと寂しき。

開いている店、休業している店と、様々なり。半々の状態と言うべきか・・・・

繁華街にても、歩きたる人、少なし。元の賑わいを取り戻せず。

銀閣寺参道

京都にて、斯くの如き状況であるのを見るにつけ、この国の至る処に於いて、人心の気、内向きになりたるは、宜しからず。

ズーム等の利用で、テレワークをせむとすは、働き方の新たな形なるは、良し。

遊びや生活の場にて、様々なオンラインの活用、これまた時勢なり。

なれど、人は、人と出会う事によって、変わるものなり。

家にて過ごし続け、画面越しのみ、人と接触しつづけるは、心、動かず。

「気」と言う目に見えないものの遣り取りは、人と会うことによって、起こるものなり。

また、外の自然に触れることも、「気」を動かすものなり。

自分以外の「他人や自然の気」に触れることが、この時期、肝要なり、と、我、思ふ。