【気学】気学に於ける個別論とは・・・

前回、気学に於ける一般論と個別論について書きましたが、今回は、その続きとなります。気学は、主に「本命星」と言う生年月日の中の「生年」で語られる事が殆どです。しかし、生年月日と言う「4つの柱」がある以上、他の柱も、同様に大事なものです。今回は、他の重要な柱である「月命星」や、「月命傾斜宮」からも見た気学について、実例を挙げて、述べて行きたいと考えております。

例えば、気学では、本命星と月命星を重視しますが、一白水星の組み合わせだけでも、以下の9通り存在します。

本命星月命星
一白水星一白水星
一白水星二黒土星
一白水星三碧木星
一白水星四緑木星
一白水星五黄土星
一白水星六白金星
一白水星七赤金星
一白水星八白土星
一白水星九紫火星
本命星:一白水星と月命星:9種類

このように、本命星と月命星の組み合わせだけでも、9つあります。それに、もうひとつ重要な月命傾斜宮を入れて考えると、

一白水星だけでも、9×9=81 となります。

本命星月命星月命傾斜宮
一白水星一白水星坎宮傾斜
  艮宮傾斜
  震宮傾斜
  巽宮傾斜
  中宮傾斜
  乾宮傾斜
  兌宮傾斜
  艮宮傾斜
  離宮傾斜
本命星:一白水星と月命星:一白水星と9種類の月命傾斜宮

故に、これを2020年の年盤を基にして見ると、どういうことが言えるのか見てみたいと思います。

2020年盤

1:

生年月日が、1963年9月13日=「一白水星(生年)-一白水星(生月)-離宮傾斜」の方ならば、

生年、生月が東北に廻座(かいざ・・・九星が、方位的に元々の方位と違う方位に移動すること)し、傾斜宮が西に廻座しています。

故に、今年は、本命星と月命星が、東北の方位である八白土星の影響を受けます。

東北の八白土星の象意である「変化、相続、蓄財、家族」などです。

かつ、傾斜宮は、西の方位である七赤金星の影響を受けます。

西の七赤金星の象意である「金銭、楽しみ、恋愛」などです。

但し、西には「暗剣殺」が巡ってきているので、突然のアクシデントに対し、注意が必要です。

2:

しかし、生年月日が、1963年5月13日=「一白水星(生年)-五黄土星(生月)-坎宮傾斜」の方では、どうでしょうか?

今年は、本命星が、東北の方位である八白土星の影響を受けます。

東北の八白土星の象意である「変化、相続、蓄財、家族」などです。

かつ、月命星が、東の方位である三碧木星の影響を受けます。

東の三碧木星の象意である「スピード、新規、発見」などです。

そして、傾斜宮は、北の方位である一白水星の影響を受けます。

北の一白水星の象意である「秘密、悩み、部下」などです。

1、2の例を挙げましたが、気学に於ける鑑定とは、生年、生月、傾斜宮の、この3つを、総合的に読み解いて行かねばなりません。

これが、前回、述べた個別論の考え方です。