【京都辛口考】最近のkyoto・・・

いづれの御時にか、老若男女、数多住みける京都に、いとやむごとなき際にはあらぬが、きはめて面白きこと探したる女ありけり。昨今の、京都の有り様に、常日頃よりアンテナを巡らし、思ふこと多々ありけり。

今年になりて、コロナと言ふ疫病が、世を覆ひたる。

京都を訪れたる方々、いとど少なき様となり、街中も一変す。

誠に、凄まじき様子の街となりたる。

歩きたる人々、皆々、マスクなるものをせり。

せずに非ずば、冷たき視線浴びたるは必定となりたり。

皆々、大人しき様にて、日々の生活をす。

京都市バスの一番前の座席は、コロナ対策のため、ビニールが掛けられ、座れず。

時折、見かけたる外地からの人、スーツケースなるものを引きて歩きたる際には、地元の者より向けられる視線、厳しきものあり。

未だ、コロナに掛かりたる者、時折、幾人か発生する京都ゆえ、それも止む無し。

多くのホテル、旅館などの宿泊施設も、夜、照明が着きたる部屋、少なし。

また、飲食店、物販店なども人の出入り少なし。特に神社仏閣の門前町は、いと寂しき有り様なり。

開けたる店、休みたる店、その様、色々となりたるが、活気無きこと甚だしき。

営業を辞めたる店に貼られたる「FOR LENT」の張り紙を見るにつけ、世の無常を感じざるを得ず。

P_20200617_104224  6月17日午前10時頃の「銀閣寺バス停」辺りの様子、客待ちタクシーの数も、往時と比べ、激減なり。

時は、人の思惑を超え、流れ行く。

過ぎ行く時間と季節の移り変わりは、我ら衆生に、何を告げたるや?