【四柱推命】+【気学】「水火激冲」について・・・

今回は、既に言葉として紹介している「水火激冲(すいかげきちゅう)」について、述べて行きたいと思います。五行の中で、「水気」と「火気」は、他の五行相互の関係の中でも、特に注意を払わねばならない関係です。今回は、四柱推命と気学の面から、「水火激冲」について述べて行きたいと考えております。

下記の図をご覧ください。

今回は、南が上になっています。

十二支図
十二支図

これを見ると、

どの十二支も、全て反対側の支とは、それぞれ「対冲」の関係となります。

しかし、中でも、最も、その作用が激しいのが、北と南の位置関係です。

北は、「水気」です。・・・亥、子、丑が属する

南は、「火気」です。・・・巳、午、未が属する

この関係を図示すると、

消火
水と火は、互いに打ち消し合う

と言ったところでしょうか。互いが、互いを打ち消しあう関係です。

他の「対冲」で、例えば、「寅(木気)」と「申(金気)」の場合、それをお持ちの方の命式での五行バランスによっては、金で多すぎる木を削ることによって幸いとなる、と言うことも言えますが、

「水ー火」の関係となると、多すぎる火に水を掛けると、一瞬、より多く火が燃えたりする場合、

もしくは、水を温めようとしても、火が小さすぎると、燃やしても温まらない場合もあります。

双方から見て、どちらにとっても、有益な関係にならないのが、「水火激冲」です。

もし、元々の命式に、これが存在する、または、大運、歳運で、「水火激冲」するような時には、悩みが増えがちになります。

解消法は、五行バランスを見て、他の五行のどれを強めていくか、に係っています。

扶抑法(ふよくほう)、調候法(ちょうこうほう)などを用いて行くのが宜しいかと思われます。

また、この考え方は、「気学」に於いても同様です。

例えば、旅行を考えてみます。

分かりやすい例を上げて見ます。「五黄土星」が中宮の年、そして、「五黄土星」が中宮の月でみた場合、

五黄中宮
五黄中宮の年
五黄中宮
五黄中宮の月

同じ方位盤となります。

この1年のうちに、北へ旅行して、また、南へ旅行する。

これでは、互いの良い象意(方位の持つ特徴)を打ち消し合ってしまいます。

何事にも言える事ですが、事を行うに当たって、

「大難を小難に、小難を無難に」

こう考えることが、肝要です。

占いと言うものは、そういう事前の予測を可能にするものです。