【四柱推命】注意すべき命式「己土濁壬(きどだくじん)」とは?

今回は、四柱推命の「五行」で、注意すべき命式について、述べていきたいと思います。五行間の関係で、「己土濁壬(きどだくじん)」と言う言葉があります。「己」は、土気、「壬」は、水気を意味します。土に水が多過ぎれば、土は汚されてしまいます。今回は、その内容について述べて行きたいと考えております。

「己土濁壬(きどだくじん)」と言う言葉があります。

己・・・「土気」の陰です。

壬・・・「水気」の陽です。

土気(己は、畑や大地)が、水気(壬は、海や川)によって、氾濫され、土砂が流されるような意味を持ちます。

例えば、日主が「己」の方が居られるとします。   

土気小
日主:「己」の方の五行バランス

上記の図のような日主が「土気の己」で「身弱」の命式の場合、「水気」や「金気」も多く存在するので、日柱がしっかり保てず、周囲からの圧力に負けてしまいがちになります。

特に、「水気」に壬が多くあると、通変星では、「財星」に位置しますので、男の方ならば、財運、異性運。女性の方ならば、財運に支障をきたす傾向があります。

対処法としては、同じ「土気」の戊の干支や、若しくは、己を応援する「火気」の干支が、大運や歳運の時期がチャンスであり、水気の勢いを止めてくれます。

または、日常の生活で、日柱が、「戊」の干の方や赤の「火気」の干支の方と行動を共にする。

等と言ったことが、「己土濁壬」を防ぐ方法です。

また、逆に、身弱で、日柱が「水気」の壬であるならば、下記のような命式では、どうなるかと言えば、

水気弱い
日主:「壬」の方の五行バランス

上記のような命式の場合、茶色の土気が「官星」なので、男の方ならば、仕事運。女性の方ならば、仕事運、異性運に支障をきたす傾向があります。

対処法としては、同じ「水気」の干支が来る、大運や歳運の時期がチャンスであり、土気の勢いを止めてくれます。

または、日常の生活で、日柱が、「水気」の干支の方と行動を共にする。

等と言ったことが、「己土濁壬」を防ぐ方法です。

同じ、「己土濁壬」と言っても、命式の中の五行が存在する位置によって、結果が違います。

「己」と「壬」が、四柱の、どの場所に来るか、また、どれほどの力量があるのか、それを良く見て行くことが大事です。