【四柱推命】ー「藤羅繋甲(とうらけいこう)」とは・・・

四柱推命には、様々な分類法や法則があります。例えば、「水火激冲(すいかげきちゅう)」とか、「輔映湖海(ほえいこかい)」などの四文字熟語で言い表される「干支相互の関係性」を述べるものがあります。今回は、「藤羅繋甲(とうらけいこう)」について述べてみたいと思います。

「藤羅繋甲」とは、「乙=藤の花」が、「甲=大木」に巻き付いて、成長していく様を言います。

藤は、大きく成長するためには、支えとなるものが必要です。

藤の花
乙(藤の花)

それが、大木です。

藤の花と大木
甲(藤棚の木々)

藤の木が大きくあればあるほど、藤は、巻き付いて大きく成長し、美しい花を咲かせることが出来ます。

その様を「藤羅繋甲(とうらけいこう)」と呼びます。

元々の命式で、「乙」の日主の方が、他の年、月、時の柱に「甲」をお持ちー干、若しくは、十二支で寅や卯ーであれば良いのですが、そうでない場合は、どうなるのでしょうか?

具体的な命式で見てみますと、1966年 9月 23日 午後10時 女性

時柱日柱月柱年柱 

大運(52-61歳):辛卯

歳運(2020年):庚子

この方の場合、身弱であり、火気(食傷)が、元から強い命式ですので、水気(印星)や自分自身の日主の支えを必要とします。

とうらけいこう
命式のバランス

日主の隣に位置する食傷は、日主が流れていく場所ですので、自分自身を強く保つことが必要です。

そのためにも、同じ「木気」である干ならば「甲」を、支ならば「寅」や「卯」を持つことが必要です。

大運で「卯」が巡っては来ていますが、今の年齢(2020年では、54歳)では、兆しの段階とでも言う状況です。57歳から「卯」が強まって来ますので、開運期に当たります。

この方の場合、日常生活で「木気」を採り入れるような生活を行われると良いかと思われます。

ガーデニングや登山、公園での散歩などが挙げられます。

身弱の方の場合、身旺の方と違い、周囲に流されやすい傾向があります。

故に、ご自身の気力を保ち続けるためにも、今回の乙の方であれば、「甲」が必要とされ、それを持つ事を称して「藤羅繋甲」と言います。