【四柱推命】五行相生の罠?-2、火生土について考えてみる。
今回は、五行に於ける「相生ー火生土(かしょうど)」について考えてみます。火の五行の「丙、丁」は、土の五行の「戊、己」と相生の関係になるかどうかについての検証です。火気と土気の関係に於いて、どういう条件であったならば、ベストであるのかについて述べて行きたいと考えております。
例えば、日主(生まれた日の干支)が火(丙、丁)の方が居られるとします。
「火生土」と言うのは、この場合、五行の流れ(通変星の流れ)では、比劫から食傷への流れとなります。
その食傷に、「戊、己」があれば、火生土となりますが、もう少し詳しく考えてみます。
例えば、日主が、丙の場合、
丙は、 太陽です。
そこへ、
戊山が来たり、 己 畑(大地)が来たら、どうなるでしょうか?
丙は、戊とは、山の木々を育てる存在とし、「吉」と見なします。
己が来ると、同様に、畑の作物を育てるとし、「吉」と見なします。
では、日主が「丁」の場合ならば、どうでしょうか?
丁は、です。
そこへ、
戊 山が来たり、 己 畑(大地)が来たら、どうなるでしょうか?
丁は、戊とは、山自体を熱くし、木々を育てる存在となりません。「吉」と見なせません。
己が来ると、それが強すぎた場合、畑の作物を燃やすこととなり、「吉」と見なせません。
以上を見てわかることは、
「火生土」と言っても、「丁と戊」、「丁と己」は、そうは言えないと言う事です。
命式に「相生」の五行があるから良いと、単純に考えてはなりません。
もう一歩踏み込んだ所まで見て行かないと、ならないものです。
また、そういう奥深いものが、四柱推命です