【四柱推命】五行相生の罠?-3、土生金について考えて見る
今回は、五行相生の「土生金(どしょうきん)」を考えてみます。「土生金(どしょうきん)」とは、「土の中から金が生まれる」と言うものです。しかし、果たして、それが上手く行くのは、どういう場合でもなのか、それとも、条件付きなのか、について述べて行きたいと考えております。
例えば、日主が、金(庚、辛)の方の場合で見て行きたいと思います。
上記のばあい、「土」に該当するのは、印星になります。比劫の日主を生んでくれる存在です。
日主が、金気の「庚」や「辛」の方が居られるとします。
庚は、です。 辛は、です。
そこへ、土の
戊 山や、己が来ると、どういうことが言えるでしょうか?
「土」と言う五行は、土自体に、「燥土ーそうど(乾燥した土)」と「湿土ーしつど(湿った土)」の2種類があります。上記の図ならば、生物を生み育てるので、「湿土ー水気を含む十二支で言う所の、戌、丑、辰」です。
この場合であれば、斧の元となる鉱物や、宝石などは、比較的容易に、土の中から掘り起こすことが出来ますので、「吉」と見なします。
しかし、「燥土ー水気を含まない、十二支で言う所の、未」ならば、
戊の砂漠 や、 己の乾いた大地 となります。
こういう場合は、土の中から鉱物や宝石を見つけにくいとされ、吉とは見なしません。
また、あまりにも「土」が多すぎると、「湿土、燥土」共に、
「土多埋金ーどたまいきん(土の中に、金が埋まってしまっている)」と言い、土の中から、大切なものを取り出せないと言われています。
上記の命式で言えば、「土の印星」が多すぎることによって、「金の比劫」を抑え込んでしまう、と見ます。
以上を見てわかることは、
「土生金」と言っても、実際は、そうは言えないと言う事です。
命式に「相生」の五行があるから良いと、単純に考えてはなりません。
もう一歩踏み込んだ所まで見て行かないと、ならないものです。
また、そういう奥深いものが、四柱推命です。