【四柱推命】五行相克の罠?-1、木剋土(もっこくど)について考えて見る
今回は、前回までの「相生(そうしょう)1~5」から続いて、「相克(そうこく)」ー木剋土(もっこくど)についての見方について考えて行きたいと思います。「相克」と言うのは、相手を攻撃する、または、される、と言う関係性です。「相生」とは、正反対の関係性を意味します。五行に於いて、「木気」は、「土気」を相剋する位置にあります。良い形での「相剋」であれば、逆に剋される事を喜ぶ場合もあります。但し、その成立には、条件があります。今回は、この件について述べて行きたいと考えております。
例えば、日主が「木気(甲、若しくは、乙)」の命式に当てはめてみると、
今回、取り上げる「木剋土ーもっこくど」は、日主(比劫)の木気が、財星の土気を攻撃すると言うものです。
木気には、「甲、乙」と言う2つの干があります。
甲は、木です。
そして、土気の戊は、山 土気の己は、畑 です。
この場合、日主が「甲」であり、ある程度の大きさを持ち、「戊」が「甲」より大きすぎる場合、剋される事を喜びます。
イメージ的に語るならば、硬い山を木でほぐし土を柔らかくする、と言ったところでしょうか。「吉」と見なします。
しかし、「甲」の相手が、「己」ならば、干合となり、注意が必要な組み合わせとなります。
では、日主が、「乙」ならば、どうなるのでしょうか?
乙は、です。
そして、土気の戊は、山 土気の己は、畑 です。
「乙」は、「草花」ですので、よほどの大きさが無い限り、「戊の山」を剋すほどの力は、ありません。
また、「乙」が「己の畑」ならば、剋す力もありますが、上記と同じで「乙」自体の大きさ(パワー)が絡んでくると言う問題があります。
何事もバランスが肝心です。
以上を見てわかることは、
「木剋土」と言っても、実際は、そうは言えない場合(甲<戊)があると言う事です。
命式に「相剋」の五行があるから悪いと、単純に考えてはなりません。
もう一歩踏み込んだ所まで見て行かないと、ならないものです。
また、そういう奥深いものが、四柱推命です。