【四柱推命】五行相克の罠?-2、「火剋金(かこくきん)」を考えて見る

今回は、五行相剋の中に於ける「火剋金(かこくきん)」について述べていきたいと考えております。「火剋金」とは、火気(丙、丁)が、金気(庚、辛)を攻撃する、と言うものです。「火が金を溶かす」と言うイメージを持って頂ければ良いかと思います。但し、四柱推命の命式に、火と金があれば、それだけで成立するものではありません。また、「火剋金」を上手く使う方法もあります。今回も、実例を挙げて説明していきます。

例えば、今回は、日主(比劫)が、火気(丙、丁)と財星が、金気(庚、辛)の関係について見ていくと、どう捉える事ができるのでしょうか?

火の模範五行

丙の場合、

太陽丙の太陽で、斧庚の斧や宝石 辛の宝石を攻撃するので、「吉」とは言えません。

また、丙ー辛の関係は、干合でもあり、注意が必要です。

次に、丁の場合、

焚火丁の火で、斧庚の斧や宝石辛の宝石を攻撃するので、「吉」とは言えません。

以上を見てわかることは、

「火剋金」は、「火気と金気」で成立しますが、命式によっては、敢えて「火剋金」を用いた方が良い方も居られます。

例えば、下記のような命式があるとします。

赤身弱
日主が「火気(丙、丁)」の五行バランス

このように日主が、火気で身弱の場合、金気の財星が多すぎて、男女ともに財に関することに固執してしまいがちになってしまう事が多いです。

また、男性ならば、女性問題で悩みが多くなる事もあります。

しかし、このような命式をお持ちの方が、大運、歳運で、「火気」が廻って来時は、チャンスとなります。

大きすぎる金気の財星を抑える事が出来るからです。

火や熱によって、金を溶かしてしまう、と言ったイメージを持って頂いたら良いかと思います。

命式に「相剋」の五行があるから悪いと、単純に考えてはなりません。

もう一歩踏み込んだ所まで見て行かないと、ならないものです。

また、そういう奥深いものが、四柱推命です。