【四柱推命】五行相克の罠?ー3、「金剋木(きんこくもく)」を考えて見る

今回は、「金剋木(きんこくもく)」について考えて見たいと思います。五行説に於いて、「金気」を表す干は、「庚」と「辛」です。共に、金属を表しますから、「木気」である「甲」と「乙」にとっては、相性が悪いと言われます。しかし、中身をよく見れば、決して、そうとは言い切れない場合があります。今回は、この件について述べて行きたいと考えております。

「金気」の説明から始めます。「金気」とは、五行で言えば、陽干の「庚」と、陰干の「辛」が、該当します。

庚の斧 斧です。

辛の宝石宝石です。

この両者が、「木気の甲、乙」攻撃することを言います。

金

次に、「木気」の説明です。「木気」とは、五行で言えば、陽干の「甲」と、陰干の「乙」が、該当します。

甲は、木 森 です。 乙は、草花です。

このイラストから分かることは、次の事柄であると言えます。

庚の斧なら、甲の木は切れます。

つまり、上記の命式で日主が「庚」で、財星が「甲」であり、かつ、「甲」が大きすぎたならば、それは逆に役に立つ、と言うことです。

また、庚は、乙の草花を切るには強すぎまし、両者は干合の関係ですので、命式の中にあれば注意が必要です。

また、日主が「辛」では、「甲」も「乙」も切ることに対し、不適格です。

辛の宝石宝石  は、甲の木を   森  切ることが出来ません。

 乙の草花も切ることが出来ません。

以上を見てわかることは、

「金剋木」と言っても、実際は、そうは言えない場合があると言う事です。

命式に「相剋」の五行があるから悪いと、単純に考えてはなりません。

もう一歩踏み込んだ所まで見て行かないと、ならないものです。

また、そういう奥深いものが、四柱推命です。