【四柱推命】五行相克の罠?ー4、土剋水(どこくすい)について考えてみる

今回は、「土剋水(どこくすい)」について取り上げたいと思います。この言葉は、「水剋土(すいこくど)」とも使われたりします。簡潔に述べるならば、互いの相性が悪い、と言う事です。但し、この関係は、「水」と「土」の全てについて言えるものではありません。五行の中の「干」同士の中身を良く吟味して考えねばなりません。今回は、この件について述べて行きたいと考えております。

土の気は、「戊」と「己」です。

戊は、山です。山 己は、畑です。

下記のような命式があるとします。

土気小
日主「土気:戊、己」の場合

日主ー自分の生日の干である「土気」が弱く、財星の「水気」が強いパターンです。

この場合、財に固執してしまいがちになります。

日干が、「山の戊」なら、水気の「壬の大河」や「癸の雨」が押し寄せているイメージです。

こういう方が、大運、歳運で「土気」が巡ってくると、チャンス到来になります。

土気の「山の戊」が、水気の「大河の壬」に対し、堤防替わりか、保水機能を果たしてくれるからです。

但し、「雨の癸」に対しては、雨と言う存在の持つパワーが、大河の壬ほどありませんので、効果は、それほど期待出来ません。なお、この関係は、干合でもあり、命式の中にあれば、注意が必要です。

ダム
戊(土気)が、壬(水気)を上手く調整する
雨に煙る山
戊(山)と癸(雨)←視界が悪くなったり、強い雨ならば土砂崩れの危険性もある。

また、日干が、「己の畑」ならば、水気の「壬の大河」や「癸の雨」が押し寄せているイメージです。

故に、あまり良い関係とは言えません。

台風被害
己(畑)と壬(大河)や癸(雨)←水気の量によっては、畑の作物が押し流されてしまう。

以上を見てわかることは、

「土剋水」と言っても、実際は、そうは言えない場合があると言う事です。

命式に「相剋」の五行があるから悪いと、単純に考えてはなりません。

もう一歩踏み込んだ所まで見て行かないと、ならないものです。

また、そういう奥深いものが、四柱推命です。