【四柱推命】五行相克の罠?ー5、水剋火(すいこくか)について考えてみる

今回は、「水剋火(すいこくか)」について考えて行きたいと思います。五行に於いて、「水」と「火」は、対立するものです。お互いを打ち消し合うものと言われています。「火剋水(かこくすい)」とも呼ばれますが、果たして、実態は、どのようなものなのか、実例を挙げつつ、述べて行きたいと考えております。

「水気」と「火気」の関係は、以下のようなものになります。

なお、下記の図は、「日主:水気(壬、癸)」の方の場合のものですが、日主が、他のものであっても、通変星の巡る順番は、変わりません。

水2

これが、

青身旺
身旺の日主「水気」の五行バランス

であったら、どうでしょうか?

火気の財星は、完全に攻撃されていますね。両者のバランスが悪いです。

しかし、大運、歳運で、火気が来ると、このバランスが是正され、「輔映湖海(ほえいこかい)」となり、とても素晴らしい関係となります。

但し、それは、「水気の壬ー大河」と「火気の丙ー太陽」だけです。

川
壬(大河)
太陽
丙(太陽)

大河を太陽が照らします。

「壬と丁」ならば、「大河と火」となり、水火激冲です。また、この組み合わせは、「干合」でもあり、命式の中にあると注意が必要です。

消火
壬(水)と丁(火)

また、「雨の癸」と「火気ー太陽の丙」や、「火気ー火の丁」ならば、どちらも「吉」とは言えません。

雨と傘
癸(雨)

 

太陽
hへへい丙(太陽)丙(太陽)

       雨が、太陽を遮(さえぎ)ります。

雨と傘
癸(雨)

      

焚火
丁(火)

       雨が、火を消してしまいます。

以上を見てわかることは、

「水剋火」と言っても、実際は、そうは言えないと言う事です。

命式に「相剋」の五行があるから悪いと、単純に考えてはなりません。

もう一歩踏み込んだ所まで見て行かないと、ならないものです。

また、そういう奥深いものが、四柱推命です。