【気学】「西に旅行」をしても、どうして金運が良くならないのか?

巷で言われる「西を吉方としての旅行」は、皆様も、聞かれたことが、お有りかと思います。でも、この効果については、人それぞれのようです。中には、釈然としない方もおられるのではないでしょうか?

そもそも、西は、気学の「後天定位盤」では、「七赤金星」の位置になります。

八卦盤

上記の易の八卦が書かれている盤では、「兌ー西ー秋」と書かれている所が、七赤金星です。

自然現象で言うところの、震(東)から昇った太陽が沈む方角である兌(西)である「夕方」を意味します。

そして、秋は、収穫の時期でもあります。

「兌」の易での八卦は、「沢(たく=さわ)」に該当し、易経「伝=十翼」の「彖伝(たんでん)上・下」では、「説(よろこ)ぶ」と言う意味です。

また、「」は、「兌換(だかん)の兌(だ)」でもあり、「喜悦(きえつ)の悦(えつ)」と読むことが出来ます。

そこから、七赤金星は、その象意として、「沢」、「少女」、「口」、「話す」、「飲食」、「金銭」、「歯」、「酉の刻(午後5-7時)」などの意味を持ちます。

故に、金運に絞って考えてみても、「西に金」は間違いではありません。

但し、その使い方が重要です。

次に、今年、来年の「年盤」を挙げてみます。

2020年七赤金星年盤

このように、2020年は、「七赤金星」は、中央(定位置は、五黄土星)に来て、本来の西の定位置に「九紫火星」が巡っています。

ここから言えることは、「七赤金星」は、中央の「五黄土星」の影響を受ける。←同会

同時に、「九紫火星」の影響も受ける、と言うことです。暗剣殺も、巡ってきます。←被同会

もし、この年に、「金運」を求めて、「西」に、3泊4日以上の旅行をされた場合、効果は芳しくない、と言えます。それ以下の日数の場合、「月の方位」が良ければ、効果があります。

2021年七赤金星年盤

では、2021年は、どうでしょうか?

このように、2021年は、「七赤金星」は、北西(定位置は、六白金星)に来て、本来の西の定位置に「八白土星」が巡っています。また、暗剣殺も巡ってきます。

ここから言えることは、「七赤金星」は、西北の「六白金星」の影響を受ける。←同会

同時に、「八白土星」の影響も受ける、と言うことです。←被同会

この年も、「金運」を求めて、「西」に、3泊4日以上の旅行をされた場合、効果は芳しくない、と言えます。それ以下の日数の場合、「月の方位」が良ければ、効果があります。

「月の方位」に関してですが、「年盤」と同様に、「月盤」と言うのがあります。それを見て、七赤金星が巡る「月」を見つけて、良き日(「日盤」も参照)を決定し、旅行されると良いかと思います。ちなみに、7、11月が、西に「七赤金星」が巡ります。

更に、これらの月の干支に、御自分の四柱推命の命式で、「財星」の干支が該当するのならば、猶の事、宜しいかと思われます。

気学と言う観点から見た「金運」は、「七赤金星」ばかりではありません。二黒土星や八白土星も、重要な星です。

「動の占術」である「気学」は、己の行動如何によって、運を呼び起こせるものです。