【気学】伏羲(ふくぎ)さんに聞きましたー1:易と気学の関係とは?

中国の古代に、「伏羲(ふくぎ)」と言う方がおられました。「易」の創始者として、後の世に多大なる影響を与えた方です。そこへ、一人の男性が訪れてきました。今回は、「気学」に関する2人の問答です。

わしは、伏羲(ふくぎ)と言う者じゃ。巷(ちまた)では、「易」の創始者とも呼ばれている。伝説上の人物でもある。
さて、今日は、わしに何の用じゃ。

初めまして、・・・僕は、今、気学を勉強中の者です。
気学の「盤」に、易の卦が書かれているのは、何故ですか?

ほほう、・・・本当に初心者じゃのう。
まあ、良い。今日は、特別に教えて進ぜよう。
心して学ぶが良い。

先ず、「易」と言うのは、思想じゃ。哲学じゃ。「陰陽二元論」が基礎となり、そこから、森羅万象を読み解くものなんじゃ。それゆえ、「占い」に用いられることともなったと言えよう。

思想や哲学ですか・・・・着いて行けない気がします。・・・・

そんな事は、ないぞ。難しく考えてはいかん。人と言うのは、生きていく上で、何かしらの精神的指針を必要とする。わしが、後の世に残した「易経」は、そのひとつじゃ。が、この考え方が、後の者たちに受け入れられたんじゃろな。儒教の経典「四書五経」の「五経」の中では、筆頭じゃ。

はぁ・・・・余計、難しく考えてしまいます。
まだ、初心者なので、気学に関する個所を解説して頂きたいです。

よし、よし、・・・
では、問うが、太陽はどこから昇るかな?

東です。東から昇ります。

そうじゃな。
わしは、主要な自然現象を「陰、陽」の2種類の「爻(こう)-記号」で表したんじゃよ。
天、地、雷、風、火、沢、水、山が、主要な自然現象じゃ。
それを、1つの自然現象につき、3つの「爻(こう)-記号」を組み合わせで表したんじゃ。
この3つの「爻(こう)-記号」の組み合わせ方は、8通りある。
じゃから、「八卦」と言うんじゃ。

但し、八卦の順序には、2通りある。
わしの作ったものは、「先天八卦」、わしより後の周の文王が作ったものを「後天八卦」と呼ばれておる。
占いでは、「後天八卦」が用いられるので、それで説明するぞ。

Shin.png と言うのが、「東(震)の八卦」じゃ。

短い棒が2つ、長い棒が1つじゃろ。
短い棒「爻(こう)-記号」は、陰じゃ。
長い棒「「爻(こう)-記号」は、陽じゃ。
3つの「爻(こう)-記号」を見ると、下だけが陽じゃ。
だから、その象意として、下から上へ上がって行くので、
午前5-7時(「卯の刻」=夜明け)、春、動く、長男、新しさ、音、光などが言えるんじゃ。

どうじゃ、面白いじゃろ?

す、凄いです。
伏羲様、凄いです。
僕、もっと知りたくなってきました。
今後、どう勉強していけば良いですか?

そうじゃのう。
気学を学んでおるのだし、先ず、各方位に該当する「八卦」を覚えていくことじゃ。
東は、震で、爻の形で「」を、ひとまとめにして覚えていくようにすれば、良いぞ。
少しずつ学んでいけば、「八卦」から「六十四卦」まで進めるぞ。
頑張るのじゃ。歩みを止めてはいかんぞ。
疑問が湧いたら、また、尋ねてくるが良い。

今回は、本当に有難うございました。
こんなに、優しく教えて頂いて恐縮します。
これからも、よろしくお願いいたします。