【気学】新年の切り替わりー暦を見る上での注意「隠遁、陽遁」

今年も早や、後2日となりました。諸兄に於かれましては、如何、お過ごしでしょうか?さて、今回は、道真さんに登場して頂き、占いに用いられる「暦」の見方についての注意点を知らせて頂きます。

あのう、僕、今、伏羲(ふくぎ)様に、「易」についての教えを乞うている者です。今日は、道真様に「暦の見方」についてお教え願いたく思っております。

おや、伏羲(ふくぎ)は、多忙と見えるのか・・・?
まあ、良い。学びたい者には、手を差し伸べるのが、わしの務めじゃしな。
さて、お前は、占いに用いる暦は、どういうものを使用しているか分かっておるか?

は、はい。・・・・
旧暦、太陰暦です。

そうじゃ。正確には、太陽太陰暦と言う。
新年の切り替わりは、いつじゃ?

は、はい。・・・
毎年、2月4日です。

あ、あま~~い、甘いぞよ。
年によっては、2月3日の場合(例:2033年)や、2月5日(例:2015年)もある。
占いを志す者、きちんと丁寧に確認せねばならぬものじゃ。

す、すみません。ずっと、2月4日だと思い込んでいました。
2021年は、2月4日です。

ふむ、・・・それは、正解じゃ。
では、聞くぞ。2021年の、気学で言う「陽遁、隠遁」は、いつじゃ?

ええ?
陽遁、隠遁と言われても・・・・?

ああ、情けない。気学鑑定を行う際、これがわからなくて、どうする?
夏至と、冬至の日の事じゃ。

は、はい。・・・
手元の暦を見ると、
夏至は、6月21日。冬至は、12月22日となっています。

正解じゃ。一年の内で、最も昼の長い日が夏至。最も昼の短い日が、冬至じゃ。
では、聞く。
気学の九星の切り替わり日は、いつじゃ?

は、はい。・・・
夏至から、隠遁になり、九星は、「九→八→七→六→五・・・」と言うように、数が減っていきます。
そして、冬至から、陽遁になり、九星は、「一→二→三→四→五・・・」と数が増えていきます。

あぁ・・・・情けない。情けない。これでは、鑑定なぞ、出来ぬぞよ。
大間違いじゃ。
隠遁は、夏至に最も近い、甲子の日から始まる。じゃから、2021年は、7月15日じゃ。
この日から、隠遁のスタートとなる。ちなみに、
前日の7月14日は、陽遁最後で、「癸亥:九紫」
当日の7月15日は、「甲子:九紫」、
翌日の7月16日は、「乙丑:八白」、
と、日の干支(中宮支)の順序は変わらずとも、九星は、減っていくので、日毎の、各方位に配置されている干支が逆行して変わるんじゃ。

陽遁は、冬至に最も近い、甲子の日から始まる。じゃから、2021年は、太陽暦で言う2022年の1月11日じゃ。
この日から、陽遁のスタートとなる。
前日の1月10日は、隠遁最後の日で、「癸亥:一白」
当日の1月11日は、陽遁最初で、「甲子:一白」、
翌日の1月12日は、「乙丑:二黒」
と、日の干支(中宮支)の順序は変わらずとも、九星は、増えていくので、日毎の、各方位に配置されている干支が順行していくのじゃ。

この毎年、変わる可能性のある、陽遁、隠遁をきちんと理解しておかねば、日毎の、各方位に配置された干支と方位の持つ「象意」を取り違えてしまうぞ。

は、恥ずかしいです。・・・・
暦を、もっと読み込んで行かねばなりません。勉強不足です。申し訳ありません。
また、いつか出直して来て、良いですか?

当たり前じゃ。
わしは、何しろ「学問の神様」じゃ。
ただ拝みに来るのではなく、学んだ成果を報告してくれるのが、一番、嬉しいんじゃよ。
待っておるぞ。