【四柱推命】用神とは?ー用神には、様々な種類があります。
四柱推命には、「用神」と言う概念があります。これは、命式を見ることに於いて、とても大切なものです。「用神ー用いる神」とは、一体、どういうものなのか? その内容について解説して行きたいと考えております。
弁天様、私の運命を変える方法って、あるのでしょうか?
ほほほ・・・。
また、何か、お悩みのようですね。
以前、弁天様に、お会いしてから、色々な四柱推命の本を読んだり、ネットのサイトを見たりしています。
私の命式は、身弱だと言うこともわかったのですが、「用神」と言うものを、自分に取り入れれば、運命が改善されるのだそうです。この事について、是非、お教え下さい。
あれから、学んでおられるようですね。・・・それは、それは、良い事ですね。
御自分の運命や運勢を変えるのは、最終的に、御自身でしかありえません。
では、用神には、幾つの種類があるか、御存じですか?
えぇ?・・・
一つしか無いと思っていました。
あるとしたら、3つか4つくらいでしょうか?
ほほほ・・・。
流派によって、多少の違いはありますが、それくらいにはなります。
主だったもので、「扶抑(ふよく)用神」・「調候(ちょうこう)用神」・「通関(つうかん)用神」が言えます。他にも、「病薬(びょうやく)用神」や「専旺(せんおう)用神」と言うものもあります。
そんなにあるのですね。
私には、どれが向いているのでしょうか?
用神の選択をする際、大事な事を、先ず、御教えします。
人それぞれ命式が違うように、その命式に合わせて、用神の取り方が違います。
「扶抑(ふよく)用神」は、「助け抑える」と言う意味から、弱い所を助けて強くし、強すぎる所を抑えて行きます。つまり、全体的に見て、バランスの取れた形に持っていくものです。
「調候(ちょうこう)用神」は、命式の「温度=季節」を調べて整えるものです。五行の「寒暖躁湿(かんだんそうしつ)」を中心に見て行きます。「中庸(ちゅうよう)」である事を貴ぶ四柱推命ですので、命式が、暑すぎないか、寒すぎないか、そう言う視点です。
「通関(つうかん)用神」は、「関所を通す」と言う意味から、相剋(そうこく)する間柄の五行がスムーズに流れて行くように、両者の間に挟まれている五行を取る事です。例えば、「木剋土」であれば、「木火土金水」の、「火」を取ると言うものです。
これら3種のうち、どれが、その人に相応しいかは、命式によって判断されます。出来れば、大運・歳運とも合わせて見ていかねばなりません。
大変ですね。
身弱の私なら、「調候用神」でしょうか?
大体は、そうなりますが、では、具体的に見てみましょうね。
時 | 日 | 月 | 年 | |
癸 | 乙 | 戊 | 丁 | 天干 |
酉 | 巳 | 申 | 巳 | 地支 |
黄色いマーカーが引いている所が、大事ですよ。
日柱は、「乙巳」、
月柱は、「戊申」ですね。
この命式から分かることは、
日柱(比劫)の木気、印星の水気が弱い、身弱。
食傷の火気、財星の土気、官星の金気の勢いが強く、日柱を圧迫していると言うことです。
あなたの場合、調候用神を取るより、扶抑用神を取る方が適しています。
先ず、御自身の本来、持っている自我を強くしなければなりません。
そのためにも、日柱の比劫である「木気」、比劫を後押しする印星の「水気」が大切です。
どうすれば、「木気」や「水気」を取れるのでしょうか?
旅行に行った方が、良いのですか?
それも、一つの手段です。
他にも、引っ越し、自分に少ない気を持っている人との交流や、結婚、ラッキーカラーとして、身の周りの物を揃える、などが、主だった所でしょうか?
あなたの場合、日柱が「乙」なので、「甲」や「癸」が、木気や水気の中でも、べストな五行の十干ですよ。
特に、大運、歳運に、そういう気が巡ってきた時は、チャンスです。意識的に行動して下さい。
なぜ、甲と癸なのですか?
ほほほ・・・。
あなたは、乙の人だから、草花のイメージの方ですよ。
草花に必要なものは、何ですか?
水と太陽と土です。
そうですね。
太陽の火気と土の土気は、既に命式の中にお持ちなので、これ以上、増やしてはなりません。
故に、水なのです。
また、草花は蔓(つる)を伸ばして成長していく事から、傍に木がある方が、蔓を伸ばして行きやすいのですよ。
何となく分かった気がします。
今回も、有難うございました。
次に、お会いする時に、また質問させて頂いて宜しいでしょうか?
勿論ですとも。
お待ちしておりますよ。
四柱推命を学び、このツールを使いこなして行って下さいね。
生きていく上での、一つの指針となりますよ。
それでは、また、お会いしましょう。・・・・・・