【四柱推命】「忌神(いむがみ)」とは?

四柱推命に於いて、「用神(ようじん)」の対極にある言葉として、「忌神(いむがみ)」と言うものがあります。漢字から受けるイメージとして、「良くない」事柄だと分かりますが、実際の命式については、どういう判断をすべきなのか、その事に関して、書いていきたいと思います。今回も、「弁天さん」と「頭にクエスチョンマークの男性」との対話です。

お久しぶりです、弁天様。
今回は、「命式の改善」について教えて頂きたいのですが・・・

そうですね。「用神」と「忌神(いむがみ)」を理解していけば、大丈夫ですよ。
前回、女性の方に、「用神」の取り方をお伝えしましたが、彼女は「身弱」さんでした。
あなたは、「身旺」さんですか?

はい、僕、自分で命式を出してみたら、身旺でした。
生年月日は、1964年3月17日15時です。

天干
地支
男性の命式

あら、前回の女性と違って、本当に「身旺」さんですね。
でも、「火気」が足りませんね。
大運では、2020年の56歳から「水気」が強まりますね。でも、後半の2025年の61歳からは、「金気」が押し寄せてきます。
歳運では、2019~2021年は、まだ大丈夫ですね。でも、2022年からは、よけい「木気」が強くなりそうですね。

?・・・・

ほほほ・・・・
下の大運と歳運の表をご覧ください。
何か、分かった事が、お有りになりますか?

年齢56-6566-75
天干
地支
大運

19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
年齢55歳56歳57歳58歳59歳60歳61歳62歳63歳64歳65歳66歳
天干
地支
歳運

あ、はい。
僕のような「日主」が「木気」で「身旺」の者にとって、「五行」の巡り方で言うと、「木→火→土→金→水」なので、「木」の後押しをする「水」が必要なのですね。
すると、僕の「用神」は、水気ですよね。

ほほほ・・・・
あなたの場合、既に、十二支の蔵干に「水気の癸」が存在しますよ。
それよりも、あなたの用神は、「火気」ですよ。
月干に、「丁」の火気がありますが、それよりも、「丙」の方が、日主の「乙」から見て相応しいのです。

何で、「火気の丁」で、駄目なんですか?
火気なのに・・・・

それは、十干を自然現象に置き換えて考えて下さいね。
日主の「乙」は、草花のイメージです。
草花を育てるのに必要なものは何かを考えて下さいね。

あなたの命式の中にある水気は、「癸」。雨のイメージです。
そして、用神は、太陽です。太陽のイメージは、「丙」。
「丁」は熱をイメージします。

そうか!
「水→木→火」と流して行けば、良いのですね。

そうです。強い日主を、これ以上、強くしていく必要はありません。
命式を見る際、外格と内格と言う見方もありますが、あなたの場合、外格とは言えません。
内格として、命式のバランスを取る方が宜しいかと思われます。

強い日主の「比劫」のエネルギーを、次の「食傷」に流していくと、元々、少ない「財」や「官」へと繋がって行きます。
故に、「丙」が、用神となります。

そうなんですね。
じゃあ、忌神は、その逆の考え方をすれば良いのだから、「甲・乙」でしょうか?

そうですね。
それと、「庚・辛」もですよ。

えぇ?・・・「庚・辛」ですか?

五行の「相剋(そうこく)」を思い出して下さいね。

え~~~と。・・・・
あ、「金剋木(きんこくもく)」です。

そうです。
日主の「乙」は、草花なので、金気が来ると切り取られてしまいます。

用神と忌神は、裏表の関係とも言えますね。
両方を理解しておかねばなりません。
それが、命式の改善に繋がります。
生年月日によって、用神・忌神は、人それぞれ違います。
特に、用神の場合、既に、命式の中に、それらをお持ちの方も居れば、無い方もおられます。
無い方の場合、大運、歳運がチャンスの時期となります。
忌神の場合も、同様に考えて下さいね。
無い方の場合、大運、歳運が、注意し用心すべき時期となります。

これらの事を知った上で、日常生活や旅行、移転などの際に活かして下さいね。

今日も、有難うございました。
用神と忌神を理解して活用して行きます。
また、次回も、宜しくお願い致します。

勿論ですとも・・・。
学びと体験は、一生、続くものです。
様々な事を学び、体験することが、人生だとも言えます。
充実した人生を送るためにも、今後も、四柱推命を活用して下さいね。
待ってますよ。