【気学】道真さんに聞きましたー4:「節分とは?四方(よも)参りとは?」
今回は、道真さんに登場して頂き、京都の「節分」の様子をお知らせしたいと思います。「旧暦」の切り替わりは、節分の翌日の春分からとなります。京都では、「四方(よも)参り」と言う、節分の際の独特な「お参りの仕方」や、各神社仏閣での行事もあります。和菓子のお好きな道真さんと、気学を学び中の青年との対話では、今回は、どんな話が展開されるのでしょうか?
道真様、こんにちは・・・
僕は、気学を学んでいる者です。
もうすぐ「年の切り替わり」ですよね。
節分について、「気学」の観点からの教えを頂ければ、有難いと思っています。
どうか、宜しくお願い致します。
ほう?・・・・
殊勝な態度じゃな。
それなら、教えてやらんことも無い。
では、2021年の節分は、いつじゃ?
2月3日です。
ば~~~かも~~~~ん・・・・
お主、本当に、気学を学んでおるのか!
節分は、読んで字の如く、「季節を分ける」んじゃ。
季節の変わり目には、「鬼」が現れるでな。その邪気を払うのが、節分よ。
「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」などの季節の始まりの前日を言うんじゃ。
太陽暦では、「立春」からが、新年じゃ。その前日、大晦日の位置づけが、節分じゃ。
す、すみません。
では、2月1日です。
ああ、情けない。情けない。
お主は、暦をきちんと確認しとらんじゃろ。
それでも、気学を学ぶ者か?
す、すみません。
グレゴリオ暦を使った計算なら、2021年を「4」で割った余りが、「1」なのを、うっかり忘れてました。
だから、2021年の節分は、翌日の2月2日です。そして、立春は、2月3日からです。
ふん、・・・やっと分かったか?
じゃから、節分は、2月2日だぞ。
では、問う。
節分の行事は、別名、「追儺」や「鬼遣」とも呼ばれた宮中の行事から始められたが、この2つの字が読めるかのう?
「追儺」は、「ついな」、「鬼遣」は、「おにやらい」と呼びます。
そして、鬼は、鬼門から現れます。
ふん、・・・今度は正解じゃ。
じゃから、古の都であった京都では、御所を中心にして、4つの方角(東北、東南、西南、西北)を守る神社仏閣で、「厄除け」が行われるんじゃよ。
その4か所を廻り、祈願するのが、「四方参(よもまい)り」じゃ。
さて、その4つと、順番が、言えるかのう?
え~~~と、・・・
鬼は、東北の表鬼門から現れるので、「吉田神社」、そこで退治され逃げます。

そうじゃ。
吉田神社では、節分の夜、「鬼やらい」として、青鬼・赤鬼・黄鬼たちを、輝く四つの目を持つヒーロー「方相氏(ほうおうし)」が追い払うのう。
例年、多くの露店が出るし、福引もリッチじゃのう。「疫神祭(えきじんさい)」や古いお札を焚き上げる「火炉祭(かろさい)」も有名じゃ。
では、次に、どこへ行く?
東南の「八坂神社」です。
ほう、いいぞ。
ここでは、例年、四つの花街による舞踊・舞楽奉納と、年男たちも参加しての豆撒きや、これまた、リッチな福引もあるぞ。
で、次は?

はい、西南の壬生寺です。
あ、ここって、「壬生狂言」の所です。
鬼を退治する狂言が行われる所ですよね。
ふん、・・・少しは、知っておるな。
その狂言は、正確には、「壬生大念仏狂言」と言うな。節分と4月、10月に行われるのう。
御本尊・延命地蔵菩薩に、皆がお参りする。
ここは、参道で、炮烙(ほうらく)を買って、願いを書き、奉納するので有名じゃ。
さあ、方々で退治された鬼は、最後は、どこへ行く?

はい、最後は、道真様の居られる「北野天満宮」です。
道真様って、鬼退治もされるんですよね。
ふぉふぉふぉ・・・
わしは、この時期、忙しい。
神楽殿で「北野追儺狂言(きたのついなきょうげん)」、上七軒の芸舞妓さんによる日本舞踊の奉納や、豆まきが行われるでな。
何しろ、わしの所は、御所を取り巻く四方の方角、最後の西北じゃ。西北は、気学で言えば「六白金星の定位置」、これは、「天」を表すでな。
さて、鬼は、最後、どうなるんじゃ?
分かるか?

え~~~と、・・・
え~~~と、・・・
消えます。。。。。
ふん、・・・消えるだと?・・・鬼は、煙や霞(かすみ)では無いぞ。
最後はな、わしの所の、末社の「福部社」に閉じ込めるんじゃ。
じゃから、わしの所では、「鬼は外~」とは言わん。
また逃げられては、いかんからな。
そうだったんですか?
知りませんでした。
最後の質問ですが、なぜ「豆まき」なんですか?
ふん、・・・
そんな事も、分からんか?
豆はなぁ、穀物じゃろ。一粒の豆から、多くの豆が生まれる。
じゃから、生命力に溢れ、霊力が宿ると言われておる。
またな、豆は、鬼の目にぶつけることによって、魔を滅する「魔滅(まめ)」とも言うでな。
豆まきの際、忘れてならんのは、豆は「炒った豆」じゃぞ。
何でか、分かるか?
生は、後で食べると、お腹に悪いからでしょうか?
ふん、・・・
それも言えるかも知れんが、豆まきをした豆から、芽が出てはいけんじゃろうが・・・・・
じゃから、炒った豆じゃよ。
分かったか?
ひゃあ~~~、そうだったんですね。
僕、本当に恥ずかしいです。・・・
まぁ、お主は、まだ学びの途中じゃし、今日は、許してやろう。
今年も、京都を問わず、日本各地で、様々な「節分」行事が行われる。
じゃが、コロナで、節分祭は行われても、豆まきなどはせぬ所が多い。
京都の「四方参り」の各神社仏閣も、その他の神社仏閣も、例年より縮小された形となる。
残念な事ではあるが、それも致し方無い。
でもな、行事が縮小されても、目に見えぬ「氣」を大切にするのが、「気学=氣学」じゃよ。
「邪気」を払い、「正気」を得るのは、何も、節分に限った事では無い。
それはな、日頃の日常生活でも、同じ事じゃ。
「氣」を扱う者は、それに留意せねばならんぞ。
節分の翌日の、新しい年を迎える「春分」は、今年一年の始まりじゃから、己の「真心」が、どの方向へ向かって行くべきか、を確認する日でもある。
分かったか?
はい、・・・
道真様のお言葉、肝に命じます。
節分には、恵方巻を食べて、新しい一年の計画を立てます。
はぁ~~~、お主は、本当に世話の焼ける奴じゃ。
恵方巻を食べるのは、構わんが、あれは、一種の商業的イベントじゃよ。
最近は、恵方ロールとか言う、御菓子バージョンもあるのう。
「恵方」は、その年によって違うが、そもそも、十干によって決められるもんじゃ。
陰陽道の「歳徳神(としとくじん)」が、存在する方位の事じゃ。
西暦で簡単に見分けられるぞ。
末尾が「1・3・6・8」の年ならば、南南東。(年の十干は、丙、辛、戊、癸)
末尾が「2・7」の年ならば、北北西。(年の十干は、丁・壬)
末尾が「4・9」の年ならば、東北東。(年の十干は、甲・己)
末尾が「5・0」の年ならば、西南西。(年の十干は、乙・庚)
今年は、2021年=辛丑の年じゃから、南南東じゃな。
じゃが、まあ、食べたければ、食べるが良い。
但し、黙って恵方巻を一本、食わねばならんぞ。それが、お約束じゃしな。
全く以って、僕は、学びが足りません。
すみません。
道真様は、この時期、何をお召し上がりになられるのですか?
うぉほん、・・・・
勿論、豆じゃが、他にも、和菓子、洋菓子、色々あるのう。
限定ものもあるし、わしとしては、困る。困る・・・。
鬼も退治せねばならんが、甘いものも食べねばならん。
誠に、節分は、忙しい。
お主には、もう、これ以上、構っておられん。
すまんが、帰らねばならん。
また、会おうぞ。
今日は、本当に有難うございました。
道真様、どうか、御身体を大切にして下さいね。
また、会える日を楽しみにしております。