【四柱推命】+【気学】それぞれの十二支の働きー「十二支の始まり」とは?そして、「僕は、猫年?」

「十二支」の各支は、大別すると、4つの季節=グループに分かれます。そして、その各季節毎に、3つの支が配置されてます。その配置の順番は、季節の移り変わりと同じように、中に内包している「蔵干」によって決定されています。今回は、「十二支」の始まりについて述べて行きたいと考えております。

道真さん、こんにちは・・・
今日は、僕の友達を連れてきました。

初めまして、ブライアンです。
私は、日本の文化に興味を持っています。今、京都に住んでいます。私の隣に居る友人から聞いたのですが、占いでも、私の生まれ育った西洋にある「占星術」のように、12個の分類法があると聞きました。それについて、教えてもらえますか?

ほう、・・・・感心、感心。・・・・
では、聞くが、西洋占星術の「12分類」は、何が基礎となっておるんじゃ?

一年をかけて太陽がゆっくりと星座間を移動する道である黄道を12に分割して得られた「十二宮(サイン)」です。
紀元前3000年以降、古代バビロニアで生まれた「60進法」が基礎となっています。
西洋占星術では、「十二宮」を、
「火、水、空気、土」の、古典的な四大元素(エレメント)毎に分けられたものがあります。
また、「活動宮、不動宮、柔軟宮」の、3つ毎に分けられたものもあります。
他にも、「男性宮、女性宮」の、2つ毎に分けられたものもあります。

ふむ、ふむ。
西洋も、東洋も、煎じ詰めれば、皆、同じじゃな。
天体の運行が、基礎となっておるし、東洋でも五行(陰陽毎の十干)と十二支は掛け算をすると、60進法じゃな。
四大元素は、五行と近いのう。

でも、なぜ、東洋では、「支を動物」で表すのですか?

これには、諸説あるんじゃよ。
そもそも、十干十二支は、紀元前17世紀から、11世紀の頃の「殷」の時代には既にあったようじゃ。殷墟(いんきょ・・・殷の後期王朝の首都があった)で、「甲骨文字」の「甲子年表」が発掘されておる。
文献では、春秋時代に成立し、孔子が「論語」の中で褒めた「詩経」や、紀元前91年成立の前漢の司馬遷が書いた「史記」にも、「支」については述べられておる。
ただ、それが、動物と結びつけられたのは、戦国時代(西暦前5世紀~紀元前前3世紀)の頃と言われておる。

おや、伏羲(ふくぎ)様ではございませんか・・・・
いやはや、東洋の占術は、歴史的にも、流石なものでございますな。・・・

ははは、・・・久しぶりじゃな。
さっきの続きじゃが、これがのう、戦国時代辺りから、動物と結びつけられたんじゃ。
これには、諸説ありでな、
季節の変遷=植物の成長過程を言い表すために用いた。→人の成長過程にも言い表せる。
漢字の「同音漢字」を利用した。→「甲骨文字」が基本である所から派生した。
皆が覚えやすいようにするため、動物を用いた。→民間信仰と結びついた。
と、言われておって決定的な説は無いんじゃよ。

It’s very exciting!
Please teach more !!!

ほう、そんなに面白いかのう。・・・
お主たちが、興味を持っている「干支」なぞは、「幹枝(かんし)」とも言うぞ。
「干」は、元々、象形文字では「戦闘に使う、二股の棒」でな、「幹」「竿」「杆」「桿」の原字じゃから、占術では、「幹」と捉えておる。
「支」は、元々、象形文字では「又(手)で木の枝を持つ様子」でな、「枝」「肢」の原字じゃし、反対の意味を持つ字として、「干」「幹」「肝」などがある。
故に、占術では、「支(ささ)える」と捉えておる。

だから、「干」は「天の気」で、「支」が「地の気」なんですね。

歴史的由縁を知らずして、占術と向き合ってはならんぞ。

その「十二支」ですが、どうして、日本、中国や東南アジアの「漢字文化圏」では、動物の種類が違うのですか?
僕、中国では「豚年」なんです。
何か、・・・・日本みたいに、「亥年」なら恰好いい感じがしてるんですけど・・・

元々、十二支は順序を表す記号であって動物とは本来は関係なく、後から割り振られたものじゃでな、本来は、これらの動物を「十二生肖(せいしょう)」と呼ぶ。
順序を表す「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」が、
「十二生肖(せいしょう)」では、「鼠・牛・虎・兎・龍・蛇・馬・羊(山羊)・猿・鶏・犬・猪(豚)」に変わったんじゃよ。
古代中国に於いては、身近な家畜や動物じゃが、十二支の考え方が、各地に広まるに連れ、地域ごとの風土の特殊性が加味されたんじゃな。

例えば、大昔の日本では、「豚を飼う習慣」があったが、廃(すた)れた後は、「豚に近い猪」となった。
中国の南に位置するベトナムでは、「卯=うさぎ」が、「猫」じゃぞ。

Oh, fantastic !!!!
僕は、「猫年」生まれです!
「卯年」より、可愛いです!

わはは、・・・・
そうか、そうか、・・・・
では、今日は、このへんにしておこうかのう。

ええ?・・・残念です。
もっと聞きたかったのに。・・・・
でも、次回は、絶対、「猫年」の話にして下さいね!