【四柱推命】「方合と三合会局は、どちらが強いか?」

四柱推命には、様々な用語があり、なぜそう言われるのかを理解するのが、難しい場合があります。今、四柱推命を学んでいる「恥ずかしがり屋の男性」は、少しお困りのようです。そこで彼は思い切って、弁天様の所に行くことにしました。果たして、弁天様との会話で、彼の問題は、無事、解決したのでしょうか?

弁天様、お久しぶりです。
あのう、今日は、四柱推命でわからない事があって、、、、。
質問させて頂いて宜しいでしょうか?

はい、構いませんよ。
それで、どのようなご質問ですか?

あのう、・・・・
四柱推命の命式で、特定の「支」が結びつく「方合」と「三合会局」と言うのがあるのは、分かります。
でも、どちらが強いのかが、良く分かりません。
それに、僕の命式、そういうのが全然、有りませんし。
だから、幸運に恵まれないのかなぁ・・・・?

ほほほ、・・・
では、今から一緒に考えて行きましょうね。

先ず、「方合」とは、どのようなものですか?

は、はい。
「方合」は、十二支の中で、同じ性質を持つもの同士を4つに分けたものです。
「北方合」・・・亥、子、丑
「東方合」・・・寅、卯、辰
「南方合」・・・巳、午、未
「西方合」・・・申、酉、戌
の、4つです。

そうですね。
「北方合」は、五行の「水」の性質を持ち、「支」の中に、「水気」の蔵干を多く有します。
「東方合」は、 五行の「木」の性質を持ち、「支」の中に、「木気」の蔵干を多く有します。
「南方合」は、 五行の「水」の性質を持ち、「支」の中に、「水気」の蔵干を多く有します。
「西方合」は、 五行の「水」の性質を持ち、「支」の中に、「水気」の蔵干を多く有します。
丁度、季節や方位の考え方と似ていると思って貰えれば良いかと思います。

では、「三合会局」の方は、どう解釈しますか?

え~~~と、・・・
十二支の中で、「四正」と呼ばれる「子」、「卯」、「午」、「酉」の4つの「支」を中心にしてそれぞれが十二支の他の2つの「支」を引っ張って、仲間を作っているものです。
三合会局には、
三合水局・・・申、子、辰
三合金局・・・巳、酉、丑
三合木局・・・亥、卯、未
三合火局・・・寅、午、戌
があります。

ふふふ、・・・良いですよ。
でも、なぜ、 「四正」と呼ばれる「子」、「卯」、「午」、「酉」の4つの「支」 は、他の2つの仲間の「支」を引っ張れるのですか?

えぇ?
蔵干が、似ているからかなぁ?
でも、それだと、「方合」になってしまうし・・・・
う~~~ん、良く分かりません。

季節が、ヒントですよ。季節をイメージして下さいね。
どの季節も、最初と最後がありますね。
例えば、春なら、「初春・早春」から始まり、「春蘭(しゅんらん)ー春たけなわー」となり、「晩春・暮春(ぼしゅん)」で終わりますね。
でも、春は、その季節だけで完結しているのではありませんよ。もう少し、時間軸を前後に伸ばして考えて見て下さいね。

あ、そうか!
「四正」と呼ばれる「子」、「卯」、「午」、「酉」 を、各季節の中心として見ると、

冬は、「子」を中心として、
始まりは、前の季節の秋の始まりの申。
終わりは、次の季節の春の終わりの辰。

春は、「卯」を 中心として、
始まりは、前の季節の冬の始まりの亥。
終わりは、次の季節の夏の終わりの未。

夏は、「午」を 中心として、
始まりは、前の季節の春の始まりの寅。
終わりは、次の季節の秋の終わりの戌。

秋は、「酉」を 中心として、
始まりは、前の季節の夏の始まりの巳。
終わりは、次の季節の冬の終わりの丑。

つまり、「三合会局」と言うのは、「四正」の「支」と、各季節の始まりと終わりの「支」が仲間なんですね。

十二支図
十二支図

そうです。
その通りです。
季節とは、常に、今、目の前に見ている状況だけで判断するものではありません。
例えば、今、春だとしても、その「春」を迎えるには、冬の時期があります。その時に、草花は、地面の下で、花を咲かせる準備をしているでしょう。
そして、春となり、草花が花を咲かせた後、その役割を完全に終えるのは、夏の時期なのですよ。

そうだったんですね。
腑に落ちた気がします。
だから、どの「三合会局」も、四柱推命の「十二運」で、
「生ー長生」に当たるのが「始まりの支」で、
「旺ー帝旺」に当たるのが、「四正の支」で、
「墓ー墓」に当たるのが、「終わりの支」になっているんですね。

「三合会局」で言うならば、あなたが仰った「蔵干」で見ると、共通点は、あまり見受けられませんね。
と言うことは、初めのご質問に戻りますが、
「方合」と「三合会局」の、どちらが強いかお分かりですか?

結びつきの強さで言うと、やはり「方合」です。

そうですよ。
やはり、同類の「蔵干」同士の集まりの方が、強いです。

では、最後に、私から質問させて頂きます。
御自分の命式に、「方合」も「三合会局」も、無い方は、どうすれば良いのでしょうか?

う~~~んと、・・・・
あ、そうだ。
大運(10年運)と歳運(1年運)を、自分の命式の中の「支」と結びつければ良いと思います。

とても良い答えです。
他にも、自分に無い「支」をお持ちの方と仲良くなる事も言えます。

但し、何でもかんでも、「方合」や「三合会局」があれば良いと言うものでは無い事を忘れないで下さいね。
これらは、「支」の結びつきが強固であるが故に、取り入れた際に、命式の吉凶に多大な影響を及ぼしますよ。
例えば、
「木気」の少ない方で、 命式の中の「支」のひとつが大運、歳運で「三合木局」となり バランスの取れた命式となり、開運に繋がる場合があります。
しかし、逆に、
「水気」の多い方が、命式の中の「支」のひとつが大運、歳運で「三合火局」となり、「水火激冲」となり、大変、辛い状況に陥ることもあるのですよ。

先ずは、御自分の命式の特徴を理解した上で、それらを取り入れるべきか否か。
取り入れた際、プラスになるのなら、積極的に取り入れる。
取り入れざるを得ない際、マイナスになるのなら、影響を抑えるようにせねばなりません。
大切なのは、それを見極める判断力ですよ。

今日も、有難うございました。
この後、家に帰って、自分の命式を見直します。

ご理解して頂いて、私も嬉しいです。
では、また、お会いしましょう。・・・・