【四柱推命】帰宿(きしゅく)とは?
今日も、弁天様の所に、四柱推命を学び中の、一人の女性がやって来ました。何やら浮かぬ顔のご様子。さて、彼女は、何について悩んでいるのでしょうか?そして、弁天様の御答えは・・・・
あのう、弁天様。私、質問があって来ました。
全く、初心者ですが、宜しいでしょうか?
ほほほ、・・・構いませんよ。
私で良ければ、御教えしますよ。
実は、少し前に、四柱推命で、今後の人生を占って貰いました。
その時、占い師さんから、「あなたの帰宿(きしゅく)は、出せないです。」と言われました。他にも色々、聞いている内に、結局、「帰宿」の意味を聞きそびれてしまいました。
それから、自分でも四柱推命を勉強しているのですが、分からない事が多すぎて。・・・・
まぁ、そうですか。
「帰宿」は、生まれた時間の事ですから、あなたは、生年月日だけで占って貰ったのですね。
そうです。
でも、何で生まれた時間が帰宿になるのですか?
生年の年柱が、先祖、両親などを指すのと逆になります。
「帰宿」の「帰」とは、帰る、と言う事ですから、将来、自分が戻る所を指しますよ。
宿は、地点です。
人間が生まれた後、最後は、どうなりますか?
最後は、・・・死にます。
あ、そうか!
でも、実際の年齢で言うと、何歳くらいの事なのでしょうか?
人によって、死ぬ時期は違うと思います。
ほほほ、・・・
少し考え違いをされてはいませんか?
帰宿=死ぬ年齢、ではありません。
簡潔に言うと、老齢期ですよ。
あらら、・・・・早トチリでした。
恥ずかしいです。
今の時代、皆、長生きになってきたので、帰宿は大事ですね。
そうですね。
四柱推命は、本来、「生年、生月、生日、生時」の4つの時間(柱)が必要なのに、生時を除いた「三柱推命」になっている占いが多いのは、困りものです。
でも、三柱でも分かるのではないでしょうか?
四柱と言いますから、三柱が分かれば、およそ、四分の三は、分かります。
でも、人生をマラソンに例えれば、人生最後のゴールへの道筋が、あらかじめ分かっていれば、対策を立てられますよ。
他にも、生時が分かっていれば、命式を精密に読む事が出来ます。
精密?
例えば、下記の命式があったとしましょう。
これをご覧になって、どう思われますか?
例1: (1984年7月17日生まれ)
生時 | 生日 | 生月 | 生年 |
壬 | 辛 | 甲 | |
子 | 未 | 子 |
水色が3つ、緑色、黄色、茶色が、それぞれ1つずつです。
そうですね。
生時が分からないままですが、この例の方の場合、
「水色の水気」の強い方です。日主が「壬」ですので、比劫星が強く、財星に当たる「赤色の火気」が全く無いと言う形になりますね。
では、空欄になっている生時が分かれば、どう変化して行くか見て見ましょうね。
例2 :(1984年7月17日、午前0時生まれ)
生時 | 生日 | 生月 | 生年 |
庚 | 壬 | 辛 | 甲 |
子 | 子 | 未 | 子 |
例3 :(1984年7月17日、午後0時生まれ)
生時 | 生日 | 生月 | 生年 |
丙 | 壬 | 辛 | 甲 |
午 | 子 | 未 | 子 |
あ、「例2」だと、水色が4つになり、より強い命式です。黄色も1つ増えました。
でも、「例3」だと、赤色が2つあって、何となく賑やかな感じがします。
そうです。
「例2」は、日主と同じ「水気」が、より強まっている身旺の命式です。
とても強い自我をお持ちです。自分自身で道を切り開いて行くタイプの方のようですね。
「例3」は、あなたが仰ったように、賑やかと言うか、一見、バランスが良い命式に見えますが、同時に問題点も含んでいます。
賑やかなのが、問題点なのですか?
賑やか=バランスが良い、と言える場合と言えない場合があるのです。
五行の気同士の相性が良いかどうかが、問題となるのです。
「例3」では、日主の「水気」と「相剋(そうこく)」の関係となる「火気」が、日柱の隣の時柱に2つあり、「水火激冲」と言う凶意に対し、注意が必要となります。
わ、私、自分の生まれた時間が、物凄く気になってきました。
水火激冲だったら、どうしよう?・・・・
あら、また、早トチリしてらっしゃるようですね。
誰にでも、「水火激冲」があるわけではありません。気を付けねばならない組み合わせは、他にもたくさん有ります。
また、良い組み合わせとされている「輔映湖海(ほえいこかい)」以外にも、他にも、たくさん有ります。
それに、私、あなたの命式を、まだ存じ上げておりませんよ。
あ、そうでした。
すみません。
まだ、私、自分の生時を知らないんです。
次回、お会いする時までに、必ず聞いてきます。
今日は、本当に有難うございました。
分からない事が分かると、勉強って楽しくなります!
ほほほ、・・・・
その調子で、学びを深めて行って下さいね。
次回、お会いするのを楽しみにしています。