【四柱推命】相生と相剋の活かし方ー前編「相剋」の活用

四柱推命には、命式を鑑定する上で、「相生」、「相剋」と言う2つの重要な見方があります。この相反するものは、一般的に「相生」は良く、「相剋」は良くないとされています。それは、間違いではありませんが、しかし、「相生」となっているから、全て”OK”と言うものではありません。また、「相剋」があるから、全て”NO”と言うものでもありません。今回は、「相剋」の活かし方について見て行きたいと考えております。

弁天様、お初に御目にかかります。
私、実は、最近、四柱推命を知るようになった者ですが、御質問させて頂きたい事があります。
宜しいでしょうか?

はい、構いませんよ。
どうぞ、気軽にお尋ねくださいね。

実は、最近、仕事の面で、次々とトラブルに見舞われたりしています。そこで、私の命式を、占い師さんに見て頂いたところ、仕事については「官星」もあるし、「印星」と「相生」しているから、万事、上手く行く、と言われました。
でも、私自身、この数年、万事、上手く行くとは言い難い状況です。
何だか、四柱推命は、当たるとは思えません。

まぁ、そうですか。
それは、大変ですね。
では、あなたの命式を見てみましょうね。
・・・・・・
なるほど、その占い師さんの鑑定が間違いとは言えませんが、でも、見落とされておられる事もありますよ。

えぇっ・・・?・・・
見落としとは、何ですか?

そうですね。
あなたの命式を図式化してみましょうね。

五行相関図
五行相関図
三合2
スーツ姿の女性の命式

この図を見ると、
あなたの場合は、身弱です。
日主の「比劫星」、「食傷星」、「財星」の大きさは同じくらいであり、
一方、「官星」、「印星」の大きさも同じくらいですね。
全体を見て、官星、印星が突出して大きいので、仕事、学びへの指向性がある命式です。

中でも、特徴的なのは、
黄色の「金気ー官星」から、青色の「水気ー印星」→金生水
と、他の日主の「比劫星」、「食傷星」、「財星」よりも、強く相生しています。

でも、問題となるのは、あなたが感じておられる「仕事」に関する黄色の「官星」が、現時点では、「相生」よりも「相剋」の影響が強くなっている事です。

「相剋」・・・?

簡潔に言うならば、「相剋」と言うのは、「相生」の反意語です。
左側の図のように、内側の点線で描かれている部分の矢印です。

それでは、生まれもっての命式に、大運、歳運を加味して見て行きますね。すると、現時点では、「金気」の影響化が強いので、より「金気」が大きくなり、元々の命式以上に、日主の「比劫星」を攻撃してしまい勝ちになります。でも、日主が弱いため、受け止められません。その弊害が出ていると言えます。

つまり、
黄色の「金気ー官星」から、青色の「水気ー印星」→金生水
よりも、
黄色の「金気ー官星」から、緑色の「木気ー比劫星」→金剋木
の状態の方が強いと言う事です。

はぁ、・・・・がっくり。
対処法は、無いのでしょうか?

そうですね。
対処法としては、
1:先ず、日主の「木気」を強める。
2:「火剋金」を使う。=「火気ー食傷星」を強めて、「金気ー官星」を弱める。

具体的なイメージが湧きません。
どうすれば、良いのでしょうか?

普段の行動としては、以下のような行動を取られる事をお勧めします。

「木気」に関する事柄:
ガーデニング、森林浴、酢っぱいものを食べる、緑色のものを身に着ける。

「火気」に関する事柄:
華やかな場所を訪れる、日光浴、苦いものを食べる、赤色のものを身に着ける。

また、「木気」や「火気」の吉方位への旅行や引っ越しなども考えられます。

つまり、私の命式の中の「金気」への対処法は、

1:自分自身を強くすること

2:相剋を使う。
これは、「毒を以て毒を制す」のような感覚と言ったら、宜しいでしょうか?

ほほほ、・・・・面白い表現をされますね。

相生は、スムーズな流れを意味しますが、相剋は、その逆ですから、使い方を間違わなければ、効果が出ます。

こういう「相剋」になっているのは、私だけなのでしょうか?

ほほほ、・・・・
誰もが、五行のバランスに偏りがあります。
それを個性と呼ぶのです。
心配なさらなくとも宜しいですよ。

相生を使う時期、相剋を使う時期。
これも、人それぞれなのです。
世の中に、自分と全く同じ人が存在しないように、自分に合った方法で、開運への道を歩まれれば良いのです。

その御言葉を聞いて、少し気が楽になりました。
今から、助言を活かしていきたいと思います。

本日は、本当に有難うございました。
また、何か質問があった際には、お願い致します。

はい、いつでもお尋ねになって下さいね。
四柱推命を学び、活用する事は、見えない気と言うものを見えるようにするものです。
頑張って下さいね。