【四柱推命】+【気学】「十干十二支物語」4ーすべては十干となる
四柱推命、気学とも、「十干十二支」を基礎としています。しかし、「十二支」は、最終的には、「十干」に集約されます。今回は、その事について考えて見たいと思います。
あのう、・・・
実は、僕、「気学」と「四柱推命」に興味がある者です。
でも、自分の命式も、きちんと見れない初心者です。
これから学んで行きたいと思っているのですが、何から学べば良いか分かりません。
ほう、・・・そうか。
今日は、わしが、お相手しようかのう。
両方の占術に共通する所から、お教えしよう。
は、はい。
有難うございます。
でも、両方に共通する事って、何ですか?
ふむ、それはのう、「十干十二支」じゃよ。
東洋の占術は、陰陽五行説が基となっておる。
「気学」や「四柱推命」も、共に、森羅万象を「十干十二支」で言い表しておるからな。
十干十二支、・・・
あ、それなら、僕、言えます。
十干とは、「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」
十二支とは、「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」
ですよね。
そうじゃ、そうじゃ。
下の表を見て思いつく事はないかな?
五行 | 陽干 | 陰干 | 十二支 | |||
木気 | 甲 | 乙 | 寅 | 卯 | 辰 | |
火気 | 丙 | 丁 | 巳 | 午 | 未 | |
土気 | 戊 | 己 | 丑 | 辰 | 未 | 戌 |
金気 | 庚 | 辛 | 申 | 酉 | 戌 | |
水気 | 壬 | 癸 | 亥 | 子 | 丑 |
あれ?
土気の所にある「十二支」は、他の気の所にもあって重複しています。
おお~~、そうじゃ。
いいぞ。
五行を季節で言うと、春ー木気、夏ー火気、秋ー金気、冬ー水気、となる。
すると、土気が余ってしまう。
そこで、4つある季節の終わりに、土気を当てはめたんじゃ。
「土用」=「雑節(ざつせつ)」とも言われておるのが、そうじゃ。
「丑・辰・未・戌」は、その「土用」に該当する十二支として存在する。
これらは、季節の終わりに位置するので、どうしても2つの季節が重なり合うので、複雑な十二支じゃな。。
へぇ~~~、そういうものなのですか。・・・
そうじゃ。
そして、十二支には、それぞれの中に「蔵干」と言って、内蔵されておる「十干」が、2~3あるんじゃ。
蔵干ですか?
十二支 | 蔵干 | ||
子 | 壬 | 癸 | |
丑 | 癸 | 辛 | 己 |
寅 | 戊 | 丙 | 甲 |
卯 | 甲 | 乙 | |
辰 | 乙 | 癸 | 戊 |
巳 | 戊 | 庚 | 丙 |
午 | 丙 | 己 | 丁 |
未 | 丁 | 乙 | 己 |
申 | 戊 | 壬 | 庚 |
酉 | 庚 | 辛 | |
戌 | 辛 | 丁 | 戊 |
亥 | 戊 | 甲 | 壬 |
あ、ひとつの支でも、蔵干は、2~3あるのですね。
しかし、これらを覚えるのは、一苦労ですね。
ふふふ、気持ちは分かるぞ。
この蔵干も、十二支毎に、その中の蔵干の力量が違う。
土気の十二支以外は、蔵干同士の力量に差があり、力関係がはっきりしており、分かりやすいんじゃが、土気は、蔵干同士の力量の差が微妙で、力関係がはっきりしにくいのう。
しかし、何事も「習うより慣れろ」じゃ。
何度も、この表を見て行くうちに、何となく自然と身に付いていくぞ。
焦るでない。
う~~~~ん。
でも、どうしよう?
大丈夫な気がしません。
先ずは、自分の命式や、暦を見る事から始めては、どうじゃ?
自分の命式に「どんな十干十二支」があり、そして、天干と、地支の十二支全てを「蔵干」に置き換えたら、どの干が一番多いか、または少ないかを検討してみなされ。
暦も、そうじゃ。
本来の暦は、命式と同様、「十干十二支」で言い表されるのが本筋じゃ。
それも、また、天干と、地支の十二支全てを「蔵干」に置き換えたら、どの干が一番多いか、または少ないかを検討してみなされ。
では、宿題じゃ。
今年2022年の干支を見ておくこと。
次回は、その答え合わせをしようかのう。
はい。
ちょっと緊張します。でも、頑張ってやってみます。
今日は、有難うございました。
宿題をきちんとやると、学びが深まるぞ。
それでは、待っておるぞ。