【四柱推命】+【気学】「十干十二支物語」5ー2022年「壬寅(みずのえとら)」と言う年とは?

前回、「十干」についての概略を述べましたが、2022年2月4日の「立春」から、暦の上で、年が切り替わります。今回は、2022年=「壬寅」年=「壬」と「寅ー蔵干に、丙、甲」について、特別ゲストを招いてのお話となります。さて、誰が登場してくれるのでしょうか?

お爺さん、こんにちは。
宿題をしてきました。
見て頂けますか?

おお、早々と宿題をしてきたんじゃな。
結構、結構、・・・

そこで、今日は、特別ゲストを呼んでおる。

おお、お前たち、良く来てくれたな・・・・
待ってたぞ。

お爺さん、お久しぶりです。
12年前の2010年は、お世話になりました。
再び、僕の年が巡ってきました。

お爺さん、こんにちは。
僕は、10年前の2012年にお世話になりました。

ひゃぁ~~~、寅と川が喋ってる~~~~。

わはは、・・・
お主の為に呼んだ特別ゲストじゃぞ。
何でも教えてくれるぞ。

はい。
僕なりに、2022年を調べたら、
2022年は「壬寅」と言う年で、「水気の壬」と「蔵干の甲、丙を持つ寅」が合わさった年だと言うことは分かりました。
それで、「水気」と「木気」は、「水生木」で良い組み合わせだと言う事も調べてきました。

いいね!
じゃぁ、僕の特徴は分かってるかな?

壬さんは、
水気の陽
自然に当てはめると、大河、海
流動的なもの、勢いがある、柔軟性、スケールが大きい
儒教の「五徳」で言うと、「智」です。

あ、忘れてもらっては困る事があるよ。
僕の「壬」と言う漢字の特徴は?

えぇ?・・・漢字の特徴って言われても・・・・?

ほれ、「壬」の漢字の左横に「女」を付けると、どうなる?

あ、「妊娠」の「妊」だ。

だから、僕は、植物の中に種子が生まれた状態も表しているんだよ。
まだ地上に現れていない=表面化していなけれど、ちゃんと次に新しい何かの芽を内包しているんだ。

それに僕は、「天干」で、天から降り注ぐ「気」だし、今年は、去年と違って、その萌芽が出てくる=表面化するよ。但し、あくまでも「兆し」として、パッとした瞬間的な形での表面化だけどね。

上手く教えてくれたのう。
感謝するぞ。

で、問題は、「天干」を受け止める「地支」となる。
天と地が共に協力し合って、その間に挟まれた所に居る人間に、どう影響するか、と言うのが問題となる。それが、今年の全体的な傾向を表すんじゃ。

じゃあ、地支の僕の出番だよ。
君は、さっき、「寅は、蔵干に甲、丙がある」と言ってたけど、「甲」、「丙」、どちらが強いかな?

十二支の巡る順番から言うと、子→丑→寅→卯→辰、と水気の、季節で言うと冬を表す「子、丑」から木気の、季節で言うと春を表す「寅、卯、辰」だから、
「甲」>「丙」ですか?

いいね!
寅は、春の木気
月で言うと、2月。まだ、春の初めなので、寒さが残っているので、火気の「丙」は、木気の「甲」に較べて弱いんだ。ほんのちょっぴり「土気ー戊」もあるけど、殆ど機能しないよ。
木気を表す事柄が、今から本格的に成長、発展して行くのが、僕の特徴さ。

壬君と同じ質問になるけど、僕の漢字の特徴は、分かるかい?

「とら」としか読めないし、他の部首をくっつけられるでしょうか?

えっへん。
音読みは、「いん」。訓読みは、「とら」。
でも、僕の漢字仲間は、
常用漢字で、「演(えん)」
それ以外なら、「蔩(いん、えん、い)」、「夤(いん):恐れ慎む」、「㪦(いん)」、「殥(いん):遠い所」、「璌(いん)」、「戭(えん):長い槍」、「瞚(しゅん):またたく、互いに見合わせる」、「瞚(いん、みみず):みみず」、「濥(いん)」、「縯(いん、えん):長い、引き伸ばす」、「鏔(い、いん)」の12個があるんだよ。

十二支での、寅の特徴は、寅さんが言うように、春の初めを「寅」と言う動物に見立てておるから、「スピード、成長、積極性、行動力、明るさ」と言う所じゃな。
儒教の「五徳」で言うと、「仁(おもいやり)」じゃよ。

寅さん、凄いです。
と言うことは、「壬さん」と「寅さん」が合わさると、
天干の「壬ー水気」を「寅ー地支の木気、火気」が受け止める事になりますね。
上(天)から下(地)への流れだから、「新しい何かの成長が推進される」と言うものでしょうか?

そうだよ。
僕が、寅さんを、より動かせるって所かな。
寅さんの特徴を表面化していくよ。

僕は、地支だから「継続性」が得意なんだ。
だから、壬さんの水気を貰う事によって、どんどん前へと新しい事を進めていくよ。

既に、その萌芽は、前の年の後半から始まっておるぞ。
コロナ禍があった2019年~2021年の水気の時期(亥、子、丑年)と較べてごらん。
2022年~2024年の木気の時期(寅、卯、辰年)は、社会の風潮も、大きく変わる。
水気の時期に、地中に潜んでいた新しいものが、次々と芽を出して来て表面化する。
アフターコロナじゃな。もう、後戻りは出来んぞ。

アフターコロナ、・・・・ですか。
そう言えば、スーパーやコンビニでも、支払い時は、お店の人に、直接、お金を渡さないで支払う方式になっている所が増えましたね。
それ以外の所でも、現金での支払い以外の、スマホ決済とかが本当に増えてきていますよね。
自動車でも、電気自動車や水素自動車の事などが良くニュースで取り上げられています。
普段、消費する物でも、「サブスクリプション(定期購読、継続購入)」が増えつつあります。ネットフリックスとかが、そうですよね。

既に、情報機器の更なる発展により、仕事の仕方も大きく変わってきておる。
リモートワークは、職種によるが定着してきておるじゃろ。

そして、ロボット化は、より進み、淘汰される仕事が出てきておる。
大型飲食店での配膳ロボットが、その一例じゃな。

情報へのアクセスも、どのメディアを取捨選択するかで、その人の価値観も変わるよね。
テレビか、活字媒体(例:新聞)か、インターネットかと言う選択肢だよね。

すると、同じ情報を共有する人たちの間での「共通認識=価値観」が生まれ、空間を超えたコミュニティーが作られる。
となると、

生き方とは、

自分が、どの物理的、空間的な

コミュニティーに属するか

便利になればなるほど、人は、「一人でも暮らしていける」が、逆に「繋がり」を求めて行動する。
その人自身が置かれた環境での「血縁」、「地縁」は、物理的な制約を受けるが、その枠を外した所の「繋がり=縁」を、人は、より求めて行くじゃろな。

どんなコミュニティーに属するのかで、その人の有り様が決まるのですか?

目に見える「物質性=もの」と、目に見えない「精神性=心」との乖離が、人によっては、より大きくなるじゃろな。
人と言うものが、外見だけでは推し量られないように、その人の存在に対しては、より重層的な見方をして行かねばならん、と言うことじゃよ。

これからの時代は、大変ですね。

いや、そんなことは無いぞ。
いつの時代でも、大変な事は一杯ある。見て見よ、戦争、疫病、天変地異、・・・
ただ、特に、今の時代は「個人」に「選択」の自由があるので、選択を間違うと大変な事になる。
現状では、個人の失敗が「自己責任」と言う言葉で片づけられ、復活するためのセーフティーネットが、まだまだ少なすぎる。

だからこそ、学びが大事だよ。
考えて行動して反省して、の「PDC」だよ。

2月からは、僕たちの時代だから、
新しい兆しに目を配り、スピードを以って対処し、行動してね。

さぁ、今日は、この辺で終わりにしよう。
「一年の計は、元旦にあり」と言うじゃろ。
暦の上では、新年の2月4日まで、後1か月あるから、じっくり計画を練っておきなされ。
それでは、また、会おうぞ。