【気学】道真さんと易神様に聞きましたー5:九星の象意ー北の一白水星・その5:「北の一白水星と、中宮の五黄土星が重なった場合」を教えて下さい。

京都の北野天満宮におわします「菅原道真公」と、謎のお爺さんこと「易神様」が、シリーズで、様々な「迷える気学学習者」との対話を行います。今回は、「九星:一白水星」に関するお話です。 北の一白水星と、中宮の五黄土星が重なると、どういう風に解釈していけば良いのか、についての物語です。

道真様、易神様、こんにちは。
今日も、宜しくお願い致します。

勿論じゃ。
さて、九星の廻座の順序から言うと、北の一白水星は、「中宮」に廻座する事となる。
中宮の意味は、わかるかな?

五黄
後天定位盤(五黄中宮)
一白水星中宮

はい。
九星盤で見た時、真ん中に位置する事です。

また、九星ので見た運勢の流れの、丁度、真ん中に居る事になるので、分岐点とか、折り返し地点と言えます。

そうじゃな。
一白水星→二黒土星→三碧木星→四緑木星→五黄土星→六白金星→七赤金星→八白土星→九紫火星と言う流れの中での、中間地点じゃ。
じゃから、中宮じゃな。

中央にある事から、とても力が強い。何しろ、周囲を支配する位置じゃ。
帝王」、「支配者」の位置じゃな。
この位置に廻座した九星は、とても、その力が強まる。

しかし、周囲から逆に考えて見ると、囲まれておる。
孤立している、または、八方塞がり、とも言えるぞ。

では、中宮の「五黄土星」の特徴は言えるかのう?

はい。
「五黄土星」ですから、「土気」の性質を持ちます。
また、同じ「土気」の「陰ー二黒土星」と「陽ー八白土星」の中間なので、最も強力な「土気」です。

五行で言うと、「土」
易経で言うと、「無し(太極、無、空)」
方位で言うと、「中央」
十干で言うと、「無し」
十二支で言うと、「無し」
季節で言うと、「四季の土用」
月で言うと、「無し」(旧暦)
時間で言うと、「無し」
色で言うと、「黄色」
味覚で言うと、「甘味」

です。

良し、いいぞ。
今までの九星と違うのが、良く分かるな。
「無し」となっている個所が、非常に多い。

では、五黄土星の意味を言える者は、おるかのう?

五黄土星の意味として、
破壊、創造、腐敗、混乱、天災、災害、毒素、死ぬ、壊れる、終わる、始まる、古い、強い、
などでしょうか。

うむ、それで良い。

でも、何で、破壊と創造が一緒にあるのですか?

よ~~~く、考えてみなされ。

「土」と言うものは、物質界のもの全てを生み出し、そして、生み出されたものは、最後には、全て「土」に帰るぞ。
万物の母のようなもんじゃよ。

あ、そうか。
木の葉が、地面に落ちて、落葉となり、形を留めなくなった=土に帰り、その養分となり、周りの草木を育てる、と言う事ですね。

五黄土星の場合は、特に「土気」が強いので、ある物は、腐敗させ、また、ある物は、成長させる。その変化の度合いが、非常に強い。

物と言うのは、必ず、何か変化の過程を経て生まれる。
新しく生まれる、と言う事は、それ以前を否定する事と同じじゃからな。

だから、創造のためには、それまでの事柄を破壊せねば生まれんじゃろ。

では、この「中宮ー五黄土星」に、「北ー一白水星」が訪れると、どうなるかな?
「五黄殺」は、無いぞ。中宮じゃから、五黄土星自身は、動いておらんぞ。

恋愛関係や人間関係では、「一白」の「負(マイナス)」の点が、より出てきやすくなると思います。何しろ、中央ですから。
恋愛では、色情に注意することです。
人間関係では、中年男性や、次男、病人との関係に注意することです。

仕事ならば、新規の取引先、新規に行う事業、組織内の部下に注意する事です。
内緒にしておきたい話であっても漏れてしまい、そこから思わぬ事が発生し、事態が悪化するかも知れません。

健康ならば、五黄土星の持つ「腐敗」作用から、腹部を含めた内蔵系に、危険な個所が見つかれば、表面化しやすいです。特に、ガンに注意ですね。

金運ならば、秘密にしていたお金が、周囲に分かってしまい、上手く使えないようになる可能性があります。

外出先ならば、古い場所と縁がありそうです。また、墓地や何も無い所も、そうですね。
買い物は、飲み物と縁がありますが、新鮮な物とは言い難いです。また、中古品や壊れやすい物にも当たりやすいですね。

ふむ、・・・上出来じゃ。

では、最後の質問じゃ。
今回のような「北の一白水星と、中宮の五黄土星が重なった場合」を易経では、何と言う?

え~~~~と、・・・・
あれ?・・・・
何て言うのかな?

文王後天八卦

ほれ、良く見てごらん。
中央には、何も無いじゃろ。
それだけ、易経でも、中央は特別じゃから、「太極」、「無」、「空」と呼ばれておる。

だから、「何も名が付いておらん」のじゃよ。

今回は、今までの九星と違う性質を持つパターンじゃったな。
皆も、九星の中でも、「五黄土星」は、特別な存在である事を分かってくれたと思う。
次回も、頑張って学んで欲しいぞ。
では、また会おうぞ。

先人の残した偉大なる考えを、きちんと受け継いで行ってほしいもんじゃ。
では、また学びに来るのを待っておるぞ。