【気学】「気」を読むと言うことー2:お酒の「気」とは?

「気」とは、他の字と合わさると、例えば、元気、病気、空気、陽気、陰気、換気、一気、色気、鋭気、英気、男気、活気、鬼気、など様々な状態を言い表すことの出来る言葉です。また、「気」とは、不可視の力であり、生命エネルギーとも解説されています。今回から、「気」を身近な物に投影して、占術的に考えて行きたいと思います。今回は、「お酒」について考察していきたいと思います。

繁華街

ここは、とある街の繁華街。

ちょうど、駅を中央にして、様々なお店が立ち並んでいます。

おや、駅の改札口辺りに、ブライアンがいます。

今日は、友達と一緒に飲み会だ~~~~。
どこに行こうかな?

あ、ブライアン。
早かったね~。
待ち合わせ時間まで、まだ時間があるよ。

へへへ。
みんなと会うのは、久しぶりだし、嬉しくて早く着いたんだ。

あ、もう来てたの。
早いなぁ~~。
気合十分だね。

あ、僕が一番、遅いのか。・・・
でも、時間通りだよ。

どうやら、今日は、4人で飲み会のようです。

すると、4人に向かって、一人のお爺さんが声を掛けて来ました。

ややや、お主は、先日の男じゃな。
これ、わしを覚えておるか?

あぁ~~~、お菓子の話をしたお爺さんだ。
お久しぶりです。
お元気ですか?

ブライアン、この人、誰?

えぇっと、・・・・お爺さん。・・・・

ふん、お爺さんではない。
伏羲(ふくぎ)じゃ、伏羲。

あ、思い出した。
伏羲さんです。
何でも、中国では、有名人だそうで、でも、暇なので、この間、僕に、占術から見る「お菓子」の話を教えてくれたんだ。

へ~~~、占いでお菓子の事が分かるの?

それが、お爺さん、いえ、伏羲さんの言う通りにしたら、バッチリいいお菓子が買えて、みんなに喜んで貰えたよ。もしかしたら、伏羲さんは、占いの上手い人かもね。

かもね、じゃないぞ。
わしは、名人じゃ。
お主は、あの時、さっさと居なくなってしまったのう。
可愛げの無い奴じゃ。・・・

へへへ、・・・急いでいたんです。
あ、でも、御礼は言いましたよ。
ところで、今日は、どんな理由で、僕たちを呼び止めたんですか?

ふふふ、わしは、何でもお見通しじゃ。
お主たちは、今日、飲み会をするな。
じゃから、良い事を教えてやろうと思ったんじゃよ。

あ、ラッキーです。
僕、占いの勉強を少ししているので、教えて下さい。

ほう、今日は、物わかりのいい者もおるな。
では、皆に聞くぞ。
飲み会と言えば、お酒がつきものじゃ。
酒は、陰陽五行説で言えば、どう言い表すかな?

へへへ、一般常識で考えても、お酒=「水」だから、「水気」でしょ。
かんた~~~~ん。

よし、幸先がいいぞ。
では、それを九星気学でいうならば、どうなる?

気学盤 中にイラストつき
イラスト付き後天定位盤
十二支付き
後天定位盤

水気は、北の「一白水星」です。

その通り、その通り。
北の方角に位置するものを易経では、「坎(かん)」と言い、低い、凹み、穴を意味する。
なぜなら、水は、雨や水滴が集まり、山の斜面や地面の下をくぐり、遂には、川となり、海となるからのう。

お酒は、その成分が殆ど水じゃ。
故に、お酒=一白水星となる。
和洋の酒を問わぬぞ。
また、他の水を擁した飲料水全てに言えるぞ。

そうなんだ。
じゃぁ、北の方角にあるお店に行って、飲み会をすればいいのかな?

ふぉふぉふぉ・・・・。
まぁ、そういう選択もあるが、他の九星でも、お酒を表しておるぞ。
当てて見るが良い。

お酒は、嗜好品だから、九紫火星も使えるかな?
パ~~~と華やかな場所で飲みたいなら、いいかも知れないね。

もうひとつ、七赤金星も、嗜好品を表すから、使えますね。
それに、七赤金星は、遊興と言う内容を持ちますから、皆で賑やかに飲むのが良いです。

ほほぅ~~~、お主たち、なかなかやるな。
この2人が言う通り、
しみじみと飲みたいなら、一白水星。
ワイワイ話しながら楽しく飲むなら、七赤金星。
リッチなお酒を飲みたいなら、九紫火星。
と、言った所じゃな。

それ以外にも、水気では無いが、皆で集うと言う所から、「四緑木星」も使えるのう。

さて、ついでじゃが、日本酒の場合、製造工程で「酒粕(さけかす)」が出る。
これは、九星で言うと、何じゃ?

酒粕、甘酒の元ですね。
かんた~~~~~ん。
日本酒の元となる「もろみ」を絞った後の余り物だから、「五黄土星」で~~~~す。

ふん、勘のいい奴じゃ。
日本酒にとっては、不要の物=廃棄物扱いとなるから、五黄土星じゃな。
五黄土星は、土気の中心であり、万物の「生と死」を司るからのう。

伏羲さん、色々、勉強になりました。
じゃぁ、僕たち、今から、七赤金星の方角の飲み屋さんに行ってきます。
駅から、七赤金星は、・・・・・あ、あっちだ。

これ、これ、そう焦るでない。

もうひとつ、大事な事を忘れておるぞ。
駅を起点とするのは、駄目じゃぞ。

えぇ~~~?
どうしてですか?
皆で行くから、駅が起点で良いのでは?

一日単位の行動でも、起点は、各自の自宅じゃよ。
今日の日盤は、「八白土星中宮」じゃ。
自分の家を真ん中に見立てて、この駅は、どの方角になるかな?

八白
八白中宮
日本が好きな外国人
ブライアン:
僕は、東北(二黒土星)から西南(五黄土星)に来たよ。
元気な男性
元気な男性:
僕は、西北(九紫火星)から東南(七赤金星)に来たよ。
恋する男子
恋する男性:
僕は、東(六白金星)から西(一白水星)に来たよ。
赤面している男性
赤面する男性:
僕は、南(三碧木星)から北(四緑木星)に来たよ。

ふ~~~~む。
ブライアン以外は、OKじゃ。
これ、ブライアン、お主、今日は、ガッツリ飲むでないぞ。
そして、ドカ食いもするでないぞ。

えぇ~~~~?
どうして、僕だけなんですか?

ふぉふぉふぉ・・・・
それは、お主にとって、この駅の方角は、「五黄殺」になるからじゃよ。
三大凶殺と言って、五黄殺(五黄土星が、廻座する方位)、暗剣殺(五黄殺の反対の方位)、日破殺(にっぱさつ:中宮に位置する十二支の反対側に来る十二支が廻座する方位)のうちのひとつに掛かっておるからじゃ。

ひょえ~~~。
そ、そんな。
ガックリ・・・・・・

五黄殺は、先ほど言った五黄土星の象意である、「生と死、腐敗、再生、滅、混乱」を意味する。
くれぐれも、調子に乗らないことじゃ。
故に、転ばぬ先の杖で、今日は、わしが傍に居てやろう。

えぇ~~~~?
それも、もっと嫌だ~~~~。
もう既に、五黄殺だ~~~~。

まぁ、いいじゃん。
伏羲さん、悪い人ではなさそうだし、面白そうだよ。
ブライアン、お前、守ってもらえよ。

伏羲さんの参加は、ブライアンを御守りして下さるから、賛成。

良く分からないけど、これも御縁だし、いいんじゃない。

わはは、・・・・
さぁ、皆の者、わしに着いてくるが良い。
わしの占いによる、スペシャルな日本酒の店に行くぞ~~~~~!

そうして、伏羲さんは、ブライアンを除いた3人と、スタスタ歩いて行きました。

残された格好のブライアン。

お~~~~い、待ってくれ~~~~。
待ってよ~~~~。
僕も、連れて行って~~~~~~。

さて、その後の4人+伏羲さんは、どうなったでしょうか?

それは、次回のお楽しみです。