【四柱推命】身旺さん、身中さん、身弱さんの見分け方とは?ーその1

四柱推命の用語の中で、「身旺」、「身中」、「身弱」と言う言葉があります。これらの言葉は、生年月日から導き出された命式を、大きく3つのタイプに分けて言い表された表現です。ややもすると、「身旺」>「身中」>「身弱」と捉えられがちですが、実は、そういう見方をするのは、短兵急な結論の出し方に繋がりかねません。今回は、これらのタイプの見分け方を具体例を踏まえて考えて行きたいと思います。

弁天様、こんにちは。
今日は、教えて頂きたい事があり、参りました。

はい、こんにちは。
今日は、どういう内容の事なのでしょうか?

私、ある占い師さんに、「あなたは、身弱なので、運勢的に恵まれない。」と言われました。
身弱と言うのは、悪い命式の事を言うのでしょうか?

まぁ、それは、御気の毒な経験をされましたね。
それでは、あなたの誤解を解く為に、今日は、「身旺」、「身中」、「身弱」のお話をしましょう。
一般論として、
身旺・・・積極的、自我が発達している、我儘になりがち、集団のリーダー、若しくは、孤立
身中・・・中庸、バランスが取れている、現状維持を好む
身弱・・・消極的、周囲に対し気配りを欠かさない、我慢強い、集団に居た方が生きやすい
と言われています。
しかし、これは、あくまでも簡易的な解説ですよ。

「身旺」、「身中」、「身弱」に分けて、その後、通変星がどういう働きをしているかを見て行かねばなりません。
単純に、「身旺」、「身中」、「身弱」の3つで、その人の人生や性格を捉える事は不可能ですよ。

そうなんですか・・・・
何か、ちょっと安心しました。
「身弱」だから、悪い運勢と言う事ではないのですね。

五行通変星
五行通変星
身旺の例:日主が土気
日主木気
身中の例:日主が木気
身弱の例:日主が火気

これは、五行通変星の図です。
命式(生年月日)から導き出された「五行エネルギー」を、星の名前で言い表したものです。

自星は、自分自身を表すもの
印星は、自分を生み出すもの≒母親のポジション


排星=漏星は、自分が生み出すもの≒子供のポジション
財星は、自分が獲得して行くもの
官星は、自分を制御して来るもの


上記2つの星(赤の下線部)と、3つの星(緑の下線部)がありますね。
自分が、「身旺」、「身中」、「身弱」の中で、どのタイプになるのかを見る際、
ひとつの判断方法として、
赤の下線部(自星+印星)>緑の下線部(排星+財星+官星)・・・身旺
赤の下線部(自星+印星)=緑の下線部(排星+財星+官星)・・・身中
赤の下線部(自星+印星)<緑の下線部(排星+財星+官星)・・・身弱
と言う方法があります。

つまり、左上の2つの星と右下の3つの星のバランスを見て判断するのですね。

「身中」と言うのは、自星+印星と、排星=漏星+財星+官星が、ほぼ拮抗しているものですが、そういう方は、元々の命式(生年月日)から見ても、非常に少ないです。

殆どの方は、自星+印星と、排星=漏星+財星+官星の、どちらかに傾きがあります。
それが、その方の個性となります。

また、時の流れ(大運=10年間、歳運=1年間)によって、
身旺の方が、身中や、身弱になる場合もあります。時には、より身旺になる場合もあります。
身中の方も、身旺や身弱になる場合もあります。
身弱の方も、身中や身旺になる場合もあります。時には、より身弱になる場合もあります。

えぇ~~~~?
変わったりするのですか?

そうですよ。

金身弱3
日主が金気、生年月日での命式バランス図
日主が金気、大運、歳運に「金気」、「火気」が巡った時の命式バランス図

上記の図を見て下さい。
時の流れにより、身弱の方が、より身弱に傾いている様を表します。
赤は、火気の官星の位置ですので、黄色の比劫星が少し強くなってはいますので、男性ならば、仕事運での機会が訪れますので、その年は、仕事中心の過ごし方をするべきです。
女性ならば、仕事運、結婚運の機会が訪れますので、両者に注意して過ごすべきです。

つまり、生年月日から見た命式の、身旺、身中、身弱と言う言葉に一喜一憂するのではなく、
そこから始まる「時の流れ」をきちんと捉え、その時々を対処して行く事が一番、重要なのですね。

御自分の人生の見取り図を判断するための四柱推命です。
過去が、春夏秋冬で、どの時期であったのか、
現在が、春夏秋冬で、どの時期であるのか、
未来が、春夏秋冬で、どの時期になるのか、

占ってもらっても、そういう観点を伝えてもらわなければ、無駄になります。
御自身の人生を豊かに過ごすために、占いを活用して下さいね。

今日は、有難うございました。
何となくですが、身弱にこだわる事が止められそうな気がします。
また、疑問が浮かんできたら、宜しくお願いします。

少しは、お分かり頂けたようで、安心しました。
それでは、また、お会いしましょう。・・・・・