【四柱推命】蔵干について・・・
四柱推命とは、誕生日である、年・月・日・時を、4つの柱とし、それらを、五行の干と十二支に置き換えて、運命をみていくものです。その中で、各柱の「十二支」の中で、その十二支に、どの干が存在しているか=「蔵干」は、とても重要なものです。「蔵干」の働きを理解する事は、「通変星」の理解する事に繋がりますので、とても重要です。
その際、天干と地支の関係に於いて、
天干は、天の気ですが、地支は、それを受け止める気ですので、地支の中に内包されている気である「干」が、とても大事になります。それを蔵干と言います。蔵干の算出方法には、色々ありますが、月律分野蔵干表を基にして考えていきたいと思います。
例えば、下記のような方の場合:
2020 年 6 月 11 日 午前4 時生まれ
時 | 日 | 月 | 年 | |
天干 | 丙 | 乙 | 壬 | 庚 |
地支 | 寅 | 酉 | 午 | 子 |
この方は、どのような方でしょうか?
そこへ、地支の蔵干を含めて考えてみると、以下のようになります。
蔵干については、流派による採用の仕方は違いますが、其々の十二支に、ひとつだけ存在するのではありません。
十二支個々に、内包されている干の簡易な一覧表を挙げておきます。中にある干同士の強弱は、細かくなるので、今回は、載せません。
十二支 | 蔵干 | ||
子 | 壬 | 癸 | |
丑 | 癸 | 辛 | 己 |
寅 | 戊 | 丙 | 甲 |
卯 | 甲 | 乙 | |
辰 | 乙 | 癸 | 戊 |
巳 | 戊 | 庚 | 丙 |
午 | 丙 | 己 | 丁 |
未 | 丁 | 乙 | 己 |
申 | 戊 | 壬 | 庚 |
酉 | 庚 | 辛 | |
戌 | 辛 | 丁 | 戊 |
亥 | 戊 | 甲 | 壬 |
上記の表に基づいて、蔵干を加えた命式の表にしてみます。
時 | 日 | 月 | 年 | |
天干 | 丙 | 乙 | 壬 | 庚 |
地支 | 寅 | 酉 | 午 | 子 |
戊 | 庚 | 丙 | 壬 | |
丙 | 辛 | 己 | 癸 | |
甲 | 丁 |
これを御覧になって、どう思われますか?
茶色の土気も、少しではありますが、存在します。強弱はありますが、五行全てが存在しています。また、日主が、時支と通根しています。
ここに、十干の法則(干合)や、十二支同士の強力な法則(三合、方合、亡神、四墓、冲、支合、など)が加わる場合があります。また、大運や歳運の干支の影響も受けます。そうすると、人によっては、ある突出した五行のみが、クローズアップされ、その時々の運勢として表面化して行きます。
生年月日の十二支に含まれている「蔵干」も、そうです。蔵干が、3つあっても、その中のどれが、今、活躍しているのか、または眠っているのか、は、総合的な観点から判断するものです。
四柱推命には、色々な「通変星」や「神殺と呼ばれるもの」や、その他諸々の用語が多く、複雑になりがちな占いです。その理由として、長い歴史的な経緯があるためです。
しかし、どの流派でも重要視されている最大公約数から考えて行くことが、大事です。
生年月日から見た命式だけで、「悪い星がついているから、幸せになれない。」と思う必要はありません。良い星がついていても、悪い星がついていても、それが表面化するには、時の巡り合わせを待たねばなりません。
御自分の運勢の流れを、あらかじめ把握しておくことが、心の安定に繋がり、開運への扉を開けるものなのです。