【京都辛口考】2020年、春、京都の現状・・・7都道府県の「緊急事態宣言」前後の様子

桜も散るに歎き、月は限りありて比叡山。爰(ココ)に京都の市中の辺(ホトリ)に、浮世の事を思ふに連れ、世情混沌としたる様に思へる京都なり。

盆略4

コロナウイルスの件ありしゆえ、今年の京都の桜は、どこも観る人があまり居ず。

京都に来られた方々、並びに、地元民にとって、落ち着いたお花見が出来ておられるかと思はれむ。

数か月前までの「外国の方々」による喧騒の日々の京都は、いずこに?とも感ず。

昨今、我が街は、東京や他の地のやうに、「緊急事態宣言」は、発令されずとも、それに準じるやうな府知事・市長からの

「新型コロナウイルスの感染拡大で大阪府や兵庫県に緊急事態宣言が発令されたことを受け、京都府と京都市は8日、住民に対し、宣言の対象地域並みに強い自粛を要請した。府は通院や通勤、食料の買い出しなど生活維持に必要な場合を除く不要不急の外出自粛を要請し、市は独自にナイトクラブやバー、カラオケ店などの利用を控えるように求めた。」

と言ふ要請あり。観光地であるゆえ、これは苦渋の決断なり。少し前から、繁華街の店や神社仏閣付近の店も、休日でも休んでいる所が見受けられたり。

昨日も、観光業向けの融資に関するニュースとして、

「新型コロナウイルスの感染拡大で京都観光が深刻な影響を受けている中、京都市は6日、観光関連事業者を対象にした緊急支援補助金の受け付けを始めた。窓口の市役所には初日から約200社が殺到し、確保していた4500万円の予算枠を超えたため、市はこの日で受け付けを終了した。訪れた事業者は観光客減少による厳しい現状を訴えた。」

と、地元の京都新聞に書かれたる。

日に日に増える感染者、次々と中止される各種の行事。

閉塞感、漂う昨今の状況なれど、「いつまでも続く苦難、無し」と念じつつ、日々を過ごして行かねば、と思ふ。

諸兄に於かれましては、京都より大変な処あり。

四季に例えれば、今は「冬」の時期ならむ。いつまで続くか分からぬ「冬」の時期なれど、

次に来る「春」に思ひを馳せ、今の時期を乗り切りたるが肝要と考えるなり。

辛き事、しんどき事、悩み事、弥益ばかりの昨今でありしが、

皆々様に於かれましては、どうか御身体御自愛下さるよう切に思ふなり。

生きているからこその「苦難」、また逆に「喜び」もあり。

日々の生活に、少しでも、何かの「喜び」や「発見」を探して頂きたく感ずるなり。

今を大切に、・・・それが、先を開く鍵なり、と、我、思ふ。

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