【京都辛口考】物事の裏表・・・
かくありし時過ぎて、世の中にいとものはかなく、とにもかくにもつかで、京都に経る人ありけり。
昨今のコロナ禍によって、多くの物事の有り様、変わりたり。
テレワークなる在宅にての仕事など、その最たるものなり。
通勤時間の短縮、業務内容の簡略化や見直し、家族との時間の増加・・・
なれど、斯くの如き良き面ばかりに非ずは、諸兄も、御存じかと思ふ。
家に居るゆえ、気持ちの切り替えのしにくさ、人と会う機会の減少、運動不足、家事分担などなど・・・
人は、人と直に会い、会話することで、己自身も変わっていくものなり。
その場、その時間を、互いに共有することで、「見えない互いの気」を交換するものなり。
昨今のズームなどは、「擬似的・気」の共有なり。
引きこもりにも似たる事、続けば、いつやら、己が気も縮小するは、必定なり。
家と言ふ、言わば、「蚕の繭」の如き中に籠りて、己が感性を減らすに似たり。
皆々様、外に出て、人と会う、自然と会う、何かと出会ふ。
それこそが、ある意味、開運のための行動なり。
コロナ禍、続きたると言へども、このこと、忘れじ、と、我、思ふ。
京都の様、ひと頃と比べ、誠に静かなり。
訪れる方々、皆、ゆったりと過ごしておられる様に感ず。
神仏に祈願するには、良き時期なり。
青紅葉の有名なる神社仏閣を訪れるには、最適な時期なり。
下記の写真は、随心院のものなり。
梅雨の最中、清々しき緑を見るは、心、落ち着くにやあらむ。
諸兄に於かれましては、いつの日か、京都に来られ、ひとときを過ごされむことを、我、願ふ。