【四柱推命】+【気学】「十干・十二支」物語2:”十二支さん達”の集いー2022年と言う年(後編)

四柱推命は、十干と十二支を基とする占術です。十干には、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」があります。十二支は、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・亥」です。しかし、十二支には、「蔵干(ぞうかん)」と言って、それぞれの十二支には、決まった「干」が内包されています。今回は、来年2022年の「十干」と「十二支」の関係について、前回の続きとして、物語の形で述べて行きたいと思います。

神様に呼ばれた「大きな水の玉」の形になっている壬(みずのえ)さんは、十二支達の前に、おずおずと姿を現しました。

十二支達は、びっくりしました。

「大きな水の玉」が、地上より浮かんで、ふわふわと揺れています。

こいつ、何者?

変な形。

あ~~~~~、俺様は、さっき、会ったぞ。

これ、大きな水の玉よ、名乗るが良い。

あ、あのう、僕は「壬(みずのえ)」と言って、弁天さんにお願いして、今日一日だけ「大きな水の玉」に姿を変え、自由に動けられるようになったのです。
決して、怪しいものではありません。

走れないし、浮かんでるだけじゃないか。

ところで、君は、一体、何が出来るんだい?

はぁ・・・・、お前たちは、分かっておらんのう。
時の流れを表す際には、お前たちのように「地支」だけで成立するものではないぞ。
天と地、両方が存在して、時を表すのを忘れたのか?

そういえば、そうだったかも?・・・・・

かもじゃないぞ。
来年2022年は、
この大きな水の玉=壬(みずのえ)が、天の気じゃ。
そして、寅が、地の気となり、二つが合わさり、来年の気を支配するんじゃ。

私は、この大きな水の玉と組むのですか?

ぼ、僕が、寅さんのパートナー・・・・?

来年2022年の組み合わせは、陰陽五行説で見ると、そういう事になる。
さて、大きな水の玉よ、お主の気は、何の気じゃ?

は、はい。
僕は、「水気の陽干」です。
大きな川、湖、海が象徴するものだと言われています。
「水気」を五徳で表すと、「智慧」です。

さて、寅よ。
お主は、先ほど、自分自身の蔵干に五行で言えば、「丙、甲」を持っていると言ってたな。
お主は、この大きな水の玉=壬(みずのえ)=水気の陽干との相性は、良いと思うかな?

えっ~~~と。・・・・
私の蔵干は、2つあります。
丙=火気だと、水火激冲となり、相性は良くない。
甲=木気だと、水生木となり、相性は良い。
でも、甲の力の方が、かなり強いので、十二支でも「木気」に分類される「生支」となっています。
「木気」は、五徳で言うと、「仁(思いやり)」を表します。

「壬(みずのえ)」さんとは、総合的に見て、相性は良いです。

そうじゃ、そうじゃ。
来年2022年は、天から「水気」が、地上の「木気」に降り注ぐ、とも言える。
木気は、成長・発展を表すので、それを実現化して行くには、水気が欠かせん。
故に、天からの援護があると言うものじゃ。

まして、来年2022年は「五黄中宮」の年じゃ。
歳破は、西南にあるが、五黄殺、暗剣殺も無いので、人々にとっては動きやすい年となろうぞ。
そのためにも、互いに協力し合って、人々を助けるのじゃぞ。

寅さんと壬(みずのえ)さんは、二人して、思わず頭を下げました。

そして、互いに見交わす形となりました。

私は、寅。
援護を宜しく。
地支だから、目立つ事よりも、継続する事が得意なんだ。

僕は、壬(みずのえ)。
力になるよ。
でも、天の気である僕は、継続する事よりも、瞬間的な事や物事を表面化させる事が得意なんだ。
だから、君の気を上手く活かせるように心がけるね。
宜しく。

その後、二人は、他の十二支達と離れた所で、来年の作戦会議を始めました。

それを見ていた、他の十二支さん達は、羨ましそうにしています。

いいなぁ~~~。
僕は、誰と組むのかな?
早く、未年にならないかな?

僕は、後少しの御勤めだけど、もう一回、天干の「辛(かのと)さん」と、会ってこなきゃいけないな。きちんと、御勤めを果たさねば、皆に申し訳が立たないよ。

はっはっは。・・・
暦の切り替わりは、旧暦だと、寅月の節分辺りじゃしな。
太陽暦だと、2月の3,4日辺りじゃな。
改めて、皆に言うぞ。
各々、自分の使命を決して忘れたり、おろそかにするでないぞ。
お前たちには、天から与えられた使命がある。
それを上手く、人々に伝えられてこその十二支じゃぞ。
そして、天干と、力を合わせて、皆に喜んで貰えるようするんじゃぞ。

また、厳かな音楽が聞こえてきました。そして、その音楽も、次第に小さな音となり、終わりました。

それじゃ、僕、帰るよ。
また、来年ね~~~~。

私も、帰るわ。
それじゃ、また、来年、この場所で会いましょう。

そうして、十二支達も、一匹、二匹と、その場を離れ、どこかに行ってしまいました。

後に残ったのは、寅さんと壬(みずのえ)さんだけです。

二人は、暗くなるまで一生懸命、来年2022年の役割について検討しています。

ああ、もう時間が無い。
僕が、この姿のままなのは、後、少しだ。
どうしよう?

大丈夫、大丈夫。
用が有る時は、私が、ひとっ走りして、君の所に行くよ。

ああ、助かるよ。
是非、そうして下さい。

そうして、寅さんは、「大きな水の玉」の壬(みずのえ)さんを背中に乗せて、元の川まで送って行きました。

そこには、弁天様が居られました。

ほほほ、無事、戻って来られたようですね。
お友達もお連れになっているので、楽しかったようですね?

はい、今日は、本当に有難うございました。
素晴らしい体験をし、自分の来年の使命を確認しました。
こちらの寅さんと共に、頑張ります。

そうですか。
それは、良かったです。
世の中のものは、全て、陰陽五行説で言い表せます。
あなたたちは、来年2022年の主役です。
しっかり、その責務を果たして、人々を導いて挙げて下さいね。

こうして、弁天様にも励まされ、二人は、もうすぐ新たな一歩を踏み出そうとしています。

さて、さて、どのような2022年になって行くのでしょうか?

今後の、二人の活躍に、期待して行きたいと思います。