【四柱推命】+【気学】「十干・十二支」物語3:五行別の日主に於ける、2022年「壬寅年」の活かし方

四柱推命は、十干と十二支を基とする占術です。来年2022年は、「壬寅」年です。両者の気が、中心となって、時の流れが進んで行きます。では、この両者の気の流れを、どう活かして行けば良いのでしょうか?今回は、五行毎に、日主が異なる5人の方に於ける「壬寅」年の活かし方について述べて行きたいと思います。

弁天様、私、来年こそ、良い年にしたいです。
どうか秘策をお授け下さい。

まぁ、とても真剣なご様子ですね。
では、来年に向けての心構えなどをお教えいたしましょう。

あ、僕もお願いしま~~~~す。

す、すみません。
僕も、・・・・・

私もお願いします。

僕も、お願いします。

あら、あら。・・・
丁度、あなた方の四柱推命の命式のタイプは、五行別に違いますから、その観点から見て行きましょうね。

まず、最初の「祈る女性」は、木気の「甲」が日主ですね。でも、身弱なので自分を強くするには、来年の「壬寅」は、壬が水気ー木気の寅が「比劫星」の組み合わせなので、とても良いですね。今までしなかった事に挑戦されると良いですよ。そして,それを継続して行くこと。
もし、日主が身旺ならば、水気、木気が強まり過ぎて、周囲との関係に常に注意を払わねばなりません。

えぇっ?・・・
良い年になるのですね。
嬉しいです。頑張ります。

2人目の「元気な男性」の方は、火気の「丙」が日主ですね。身旺で、来年の壬寅は、壬が水気、木気の寅が「印星」の位置に来ますので、学びには適しているものの、より比劫星が強められますので、人間関係に注意して下さいね。周囲への配慮を欠かさないこと。お山の対象になってはいけません。
もし、身弱であったならば、目上や神仏の加護が期待できた所なのですが。・・・

ひゃぁ~~~、僕、気をつけなくっちゃ。
今から、身弱になりたいけど、無理だし、・・・う~~~~ん。

3人目の「赤面している男性」の方は、土気の「己」が日主ですね。身弱で、来年の壬寅は、壬が水気、木気の寅が「官星」の位置に来ます。仕事や責任のある事柄に注意して下さいね。また、木気と土気とは、「木剋土」の関係になるので、官星に剋されないよう、仕事などでの「報連相」には気を付けねばなりません。苦労する事があるやも知れませんが、遺漏なきようせねばなりませんよ。
もし、日主が身旺であったならば、大過ぎる日主の勢いを「木剋土」で削ぐ事が出来、バランスよくなります。

ひぇ~~~、ぼ、僕、今から、もうプレッシャーです。
対処策を教えて下さい。

そうですね。・・・・
メモの取り方、手帳の使い方、インターネットの連絡機能を効率的に使いこなす、そういう所から入って、今から仕事の在り方を再考なさっては、どうでしょうか?

は、はい。有難うございます。

4人目の「スーツ姿の女性」は、金気の「庚」が日主ですね。身旺で、来年の壬寅は、壬が水気、木気の寅が「財星」の位置に来ます。財にまつわる事柄が起こる可能性が高いですね。

嬉しいです。
何か、投資でもしようかしら・・・・

あら、・・・それはお辞めになった方が宜しいかと思われますよ。
あなたの場合、元々、命式に財星が無いので、そこに木気の寅が来ると、「比劫争財」と言って、財に対する執着が強まり、間違いが起こりやすくなります。また、「金剋木」でもありますよ。投資に対しては、くれぐれも注意して下さいね。

はぁ、がっくり。・・・
でも、注意します。でも、財星が増えると、次の官星に有利ですよね。

流れから言えば、「金(比劫星)→水(食傷星)→木(財星)→火(官星)→土(印星)」ですから、あなたの仰る通りです。故に、御自分の意識の有り様を、財星では無く、ひとつ前の食傷星の「自己表現」や、ひとつ後の官星の「仕事や恋愛」に、なるべく向けた方が、良いかも知れませんね。

僕は、どうですか?

はい、お待たせしましたね。
5人目の「日本が大好きな男性ーブライアン」さん。あなたは、水気の壬が日主ですね。身旺で、来年の壬寅は、壬が水気、木気の寅が「食傷星」の位置に来ます。水生木で、水が木に上手く流れて行くので、大丈夫ですよ。但し、御自分の言葉や行動に注意して調子に乗り過ぎず、御自分の見せ方と言うか、自己表現や、独創的な事を行うにはピッタリですね。

OK,OK,・・・・
僕は、いつも頭を低くしている人間ですから、大丈夫で~~~~す。

ブライアン、ちょっと軽すぎますよ。
相手あっての自分である事をお忘れなく。

は~~~~い。
僕は、来年、羽ばたくぞ~~~~。

ほほほ、・・・まだまだ、良く分かっておられないご様子ですね。

今日は、5人の方々に、大まかな観点からお伝えしましたが、より詳細に四柱全ての命式を見ると、上記以外の事柄も見えてきます。
元々の命式の形に、来年の「壬寅」が加わると、次の事柄が変化して行きます。
日主が身旺、身中、身弱であるかどうか
命式の中で、本来の命式や前年度の命式に較べ、どの星が増えるか、また、星同士の関係性の変化
五行間の「相生相剋」のバランス
命式の中での「大運(10年運)」と「歳運(壬寅)」との力関係の変化
これらを総合しないと正しい鑑定には、なり得ません。

お分かりになられましたか?

は~~~~い。
弁天様、僕、また来ますから、今度は、じっくり見て下さいね。

私も、お願いします。

僕も、是非、お願いします。

僕も、・・・・

私も、お願いします。

あら、あら。・・・
個別の鑑定は、また、後日に致さなければなりませんね。
それでは、また、お会いしましょう。