【四柱推命】冲(ちゅう)物語2-「相性が【冲】なのですが、どうすれば、良いのでしょうか?」
四柱推命が誕生してから、その後、様々な研究が為され、発展して来ました。その中でも、題名に挙げている「冲(ちゅう)」と言うのは、良く知られているものです。恋愛関係、または、近しい人間関係に於いて、自分の命式の日柱「夫妻宮」が、相手の命式にとって、「冲」の関係となる場合、どうすれば良いのでしょうか?さて、今回のお悩みに、弁天様は、どう解答するのでしょうか?
弁天様、こんにちは。
実は、御相談したい事があります。
是非、御力になって頂きたいです。
はい、こんにちは。
仲の良さそうな御二人ですね。
一体、どういう御相談ですか?
実は、私たち、付き合い始めて間もないのですが、先日、友人から、私たちの命式で「互いの夫妻宮」が、「冲」同士だから、先行きが危うい、と言われました。
その事が、少し気になって、何となく不安に思えます。
大丈夫ですか?
まぁ、それは、お困りのようですね。
そもそも、「夫妻宮」の事は、御存じですか?
また、「冲」の関係となる十二支は、言えますか?
「夫妻宮」とは、四柱推命で、生年月日から、命式を出した時、日柱の「地支」を言います。
「冲」とは、十二支の中で、180度反対=対角線の位置に居る者同士を言います。
互いに攻撃し合う関係です。
夫妻宮は、確かに、本人自身の配偶者運を表す場所ですね。
時柱 | 日柱 | 月柱 | 年柱 | |
天干 | ||||
夫妻宮 | 地支 |
冲には、6種類あります。
「午と子」、「未と丑」、「申と寅」、「酉と卯」、「戌と辰」、「亥と巳」ですが、その中でも、強弱があります。
お分かりになりますか?
冲に、強弱があるのですか?
はい、勿論ありますよ。
上記に挙げた6種類の中でも、強、中、弱(影響無し)に分けられますよ。
う~~~んと。
多分、弁天様は、「相生」と「相剋」の使い分けを仰っておられると思います。
となると、
相生関係は、ありません。
相剋関係は、「午と子」、「申と寅」、「酉と卯」
比和(同一五行)は、「未と丑」、「戌と辰」、「亥と巳」
でも、これだと、2種類になります。
う~~~ん。
ほほほ、・・考え方は、間違っていませんよ。
「冲」は、攻撃し合う、と言う意味から、相生関係は成立しません。
相剋関係の中でも、2つに分けます。
「強」は、
「午と子」は、水剋火で、水火激冲となり、最も厳しい関係です。四正(共に、正支である)に位置しますね。
「酉と卯」は、金剋木で、四正(共に、正支である)に位置します。次に厳しい関係ですね。
「中」は、
「申と寅」は、金剋木(共に、生支である)です。上記の2つに較べると、相剋の度合いが落ちます。
「弱」は、
「未と丑」、「戌と辰」、「亥と巳」の3つです。互いが、土の五行同士なので、比和となり、相剋ではありませんし、互いの夫妻宮が、その関係であっても、気になさる必要はありません。
そうなんですか。
冲にも、色々、違いがあるのですね。
でも、私たち、夫妻宮が「申と寅」なので、やっぱり心配です。
相性ー恋愛関係や人間関係と言うのには、様々な在り方があるものですよ。
互いが一緒に居て、
日向ぼっこのような関係
刺激的でスリリングな関係
主従関係のように、役割があるような関係
対等な関係
・・・
例を挙げれば、切りがありませんね。
でも、「冲」と言う意味から、恋愛に於いては、「攻撃し合う」と言うより、
正反対の位置に居るため、自分に無いものを相手が持っているので、知りたくて共に居ると言う観点で見た方が良いと言えますね。
つまり、「刺激的でスリリングな関係」の意味合いが強いでしょうね。
互いが魅かれ合うのは、一緒に居て、精神的に強い刺激を受けるからでしょう。
そういうものなのですか?・・・
ちょっと安心しました。
でも、やっぱり引っかかります。
おほほ、・・・
そう仰るのも理解出来ますよ。
でも、相性を見るのは、「冲」が存在するだけで、駄目だと決めつけるものではありません。
他にも、10種類の「相性」に関する見方の項目があります。
それらを総合して見るべきなのです。
個(=ひとつの項目)から判断しては行けません。
個を見つつ、全体からの判断をするべきなのです。
せっかく、お付き合いされているのならば、短慮は禁物ですよ。
御縁があり、それを上手く、活かすのには、どうすれば良いかを考えましょうね。
そのための占いなのですよ。
今日は、本当に有難うございました。
教えて頂いた事を、大切にしたいです。
他の項目も、是非、知りたいです。
いつか、教えて頂けますか?
お願いします。
勿論ですとも。・・・
また、会いに来て下さいね。
それでは、今日は、ここまでに致しましょう。
さようなら。・・・