【四柱推命】干と干の関係ー「四文字熟語」で覚えようーその23【「丁」にとっての「金気」との関係ーその2「庚」vs「丁」ー「火煉真金(かれんしんきん)」

四柱推命は、「十干」と「十二支」で成り立っている占術です。「十二支」も、各支それぞれが、「蔵干」と呼ばれる「干」を内包しています。故に、「十干」の「干」の理解に努めなければなりません。 今回の「干と干」の関係は、【「丁」にとっての「金気」との関係ーその2「庚」vs「丁」ー「火煉真金(かれんしんきん)」】です。

弁天様、こんにちは。
今日も、宜しくお願い致します。
前回に引き続いて、「丁」に関する四文字熟語が知りたいです。

はい。こんにちは。
では、今日も「丁」の四文字熟語で行きましょう。
さて、五行には、「丁」の「火気」以外、何がありますか?

はい。
「木気」、「土気」、「金気」、「水気」があります。

では、「丁」にとって、上の五行で「木気」は前回、説明しましたので、それ以外で考えて下さいね。
この中で、「丁」が苦手な「五行」は、どれですか?

はい。
「水火激冲」を引き起こす「水気」です。

正解です。その調子で、頑張って、次のクイズも正解して下さいね。
では、「丁」にとって親和性の高い五行は、どれですか?

親和性・・・・仲良し、と言うことでしたら、「土気」です。
相生の関係で、「火生土」と言います。

そうですね。正解ですよ。
相生の関係以外の説明として、「火土同根の法則」もあります。
「火気」、「土気」の干が通根する際、共に「火気」の十二支である「巳、午、未」となりますね。

では、本題です。今回、残った五行である「金気」の干は、「庚」、「辛」ですが、
四文字熟語で「火煉真金(かれんしんきん)」と言う言葉があります。
それは、「庚」ですか、「辛」ですか、どちらだと思いますか?

えぇ?・・・
今日は、先に四文字熟語が来ました。
どちらを選んでも、確率は50パーセントだし、勘で行きます。
「辛」です。

まぁ、ほほほ、・・・外れてますよ。
以前、「辛」と「丁」の関係で「火焼珠玉(かしょうしゅぎょく)」をお教えしたのですが。・・・お忘れになられたようですね。
正解は、「庚」ですよ。

ひゃぁ~~~、すみません。
優しい問題だと思い、油断してしまいました。
気を入れ直します。

ほほほ、・・・・
では、この「火煉真金(かれんしんきん)」の意味が、お分かりになりますか?

「火(丁)」が、「金(庚)」を『煉=錬ー「精煉」「鍛煉」』する事によって、立派な質の良い金属になる、と言うことでしょうか?

鋳造
火で金属を溶かす

そうです。他にも、刀を作る作業も、「火煉真金(かれんしんきん)」を言い表しています。

刀鍛冶
刀鍛冶

なるほど、そうなんですね。
良く分かりました。

金属とは、土の中から掘り出された後、人の有用となるためには、精錬作業が必要です。

さて、今回の「丁」と「庚」の関係で、
「丁」>「庚」
「庚」>「丁」
について、下の図を見て解説して下さい。

image1049
「日主:火気・丁ー身旺」
火気身弱3
「日主:火気・丁ー身弱」

はい。
左の図は、
日主が「火気ー丁」であり、かつ、「身旺」なので、「金気ー庚」は、財星に位置します。
「丁」も「庚」も同じ大きさ(力量)では無いので、「丁」が剋しても「庚」は太刀打ち出来ません。
「庚」が小さく、一方的に攻撃されるので、「丁」は、余計、「財星」に執着します。つまり、「財星」の象意である、お金や、男性ならば、異性への執着が増します。

右の図は、
日主が「火気ー丁」であり、かつ、「身弱」なので、「金気ー庚」は、財星に位置します。
「丁」も「庚」も、同じ大きさ(力量)で無いので、「丁」が剋しても「庚」が強すぎて剋す事が出来ません。
「丁」が小さく、逆に「庚」に「反剋」されるので、「丁」の日主:比劫星の象意である「自立心」、「継続して努力する」、「身内や友人」が、「庚」の象意であるお金、男性ならば、異性などの事柄に対して、ダメージを受けます。

まぁ、素晴らしい解説です。
正に、その通りです。
同じ大きさ(力量)同士ならば、互いの足を引っ張ることも無いのですが。・・・・

では、「庚」を日主として見た場合は、どうなりますか?

金
日主:金気・庚ー身旺

金身弱2
日主:金気・庚ー身弱

はい。

左の図は、
日主が「金気ー庚」であり、かつ、「身旺」なので、「火気ー丁」は、官星に位置します。
「丁」も「庚」も、同じ大きさ(力量)で無いので、「丁」が剋しても「庚」は何も恐れる事はありません。逆に、「反剋」します。つまり、「官星」の象意である、仕事や、女性ならば恋愛、結婚などへの執着が増し、返って自分自身が振り回されます。

右の図は、
日主が「金気ー庚」であり、かつ、「身弱」ならので、「火気ー丁」は、官星に位置します。
「丁」も「庚」も、同じ大きさ(力量)で無いので、「丁」からの剋に、「庚」が弱すぎて太刀打ち出来ません。
例えれば、「金が溶けて、形が無くなる」とでも言えます。故に、「庚」の日主:比劫星の象意である「自立心」、「継続して努力する」、「身内や友人」が、「丁」の官星の象意である仕事や、女性ならば恋愛、結婚などの事柄に対して、ダメージを受けます。

はい。
またもや、良い解説です。

いずれにせよ、『五行バランスの中での、「火煉真金(かれんしんきん)」の在り方』をきちんと確認、認識する事が大切です。

今日も、勉強になりました。
有難うございました。

僕、実は、自分の命式の中に「火煉真金(かれんしんきん)」があるので、家に帰ってから、「巡運の大運、歳運」と重ね合わせて、その力の変化を研究してみます。

ほほほ、・・・
それは、とても良い事ですよ。巡運で、命式の中の力量が、どう変化して行くのかが事前に分かっていると、四柱推命が、人生の羅針盤となりますよ。

それでは、次回、また、お会いしましょう。