【四柱推命】干と干の関係ー「四文字熟語」で覚えようーその23【「丁」にとっての「木気」との関係ーその2「乙」vs「丁」ー「乾芝烈火(かんしれっか)=火焼草原(かしょうそうげん)」

四柱推命は、「十干」と「十二支」で成り立っている占術です。「十二支」も、各支それぞれが、「蔵干」と呼ばれる「干」を内包しています。故に、「十干」の「干」の理解に努めなければなりません。 今回の「干と干」の関係は、【「丁」にとっての「木気」との関係ーその2「乙」vs「丁」ー「乾芝烈火(かんしれっか)=火焼草原(かしょうそうげん)」です。

弁天様、こんにちは。
前回の「丁」のお話は面白かったです。

だから、今回も、「丁」にまつわる四文字熟語をお教えください。

はい、こんにちは。
では、ご要望にお応えして、今回も「丁」にまつわる四文字熟語で行きましょう。

早速ですが、
「丁」の象意とは、何ですか? 復習だと思って下さい。

あ、はい。
「丁」は、
「火気」の陰干
丙の太陽と違い、灯火や暖炉の炎=熱であること
木気があれば、力が強くなること
「水剋火ー水火激冲」で、水気に弱いこと
「火生土」となること
でしょうか?・・・

はい、その通りです。
では、本題に入ります。
「丁」と、ある「干」との組み合わせを
「かんしれっか」と言います。
使われる漢字を仰って下さい。

あ、また、新しいパターンの出題ですね。

「かんしれっか」ですか。・・・
最後の「か」は、「火」だとすぐに分かったのですが。・・・・
「かんしれっ」が、難しいです。

ほほほ、・・・間違っていても良いから、答えて見て下さい。

「かんしれっ」の
「かん」は、「丁」の火気から、乾くの「乾」だと思います。
「し」は、分かりません。
「れっ」は、最後の字が、「火」なので、「激しい」と言う意味を持つ漢字で「烈」ではないでしょうか?

まぁ、・・・・素晴らしいです。
「かんしれっか」は、「乾し烈火」です。
では、最後に残った「し」は、どのような漢字が入るのか、ヒントを差し上げます。
木気の「乙」をイメージして下さい。
「乙」は、草花ですよ。

う~~~~ん。
「し」は、「枝」でしょうか?
それとも、「思」、「志」、「子」、「紫」、「之」、「支」、「史」、・・・
多すぎて分かりません。

「枝」ならば、「甲」ですね。
それ以外、あなたが挙げたものは全て間違いです。
「乙」を自然のものに例えれば、「草花」ですね。
と言う事は、もう少しヒントを差し上げますが、一面に草が生えている状態で、グランドやゴルフ場などで見られるものは何ですか?

あ、・・・芝生です。芝生。・・・
でも、芝を「しば」と読まさないと無理ですよ。
「し」だけなんて。・・・・

おほほ、・・・・
また、「乾芝烈火」は、同じ意味で、「火焼草原(かしょうそうげん)」とも言われます。

では、本題に入ります。
「乾芝烈火」は、良い意味でしょうか、それとも、良くない意味でしょうか?

う~~~~ん。
たぶん、良くない意味だと思います。
芝生が焼き尽くされるような感じだと思います。

はい、その通りです。
では、下の図を見て、それぞれ、どうすれば「乾芝烈火」の対策を行えるのか、お答え下さい。

とうらけいこう
日主:緑色(木気の乙)

赤身旺
日主:赤色(火気の丁)

左の日主:緑色(木気の乙)は、食傷星が多すぎて、自分自身を表す日主が、元から小さいのに、エネルギーを、どんどん吸い取られて行く「身弱」ですね。根気が続かないタイプだと思います。それゆえ、食傷星と財星が強いので、それらの特徴を生かしきれないのではないかと考えられます。
対策ですが、水気を取れば、水火激冲となりますよね。
でも、他に出来る事ってあるのでしょうか?

確かに、「水火激冲」を考慮すると、水気は取らねば良いように思えますが、但し、それは水気の「壬ー大きな海や川」はいけません。「乙」が流されてしまいます。
でも、水気の「癸」は、「乙」にとって恵みの雨のような存在ですので、OKです。

またそれ以外の方法として、十二支で考えて見て下さい。
いつか、「通根」の、お話をしたではありませんか?

あ、そうでした。
と言う事は、日主が「木気の乙」なので、「乙」を強める十二支は、「寅」、「卯」、「辰」ですね。

あぁ、残念です。「寅」、「卯」は使えますが、「辰」は、蔵干に〖乙、戊、癸」と3つがあり、日主の「乙」の力になれません。
あくまでも、「甲」が無ければいけません。
「乙」は「甲」に支えて貰い、つる草を伸ばす事ができるからです。

そうか、・・・そうですね。
相生、相剋以外にも、気を付けねばなりませんでした。

では、右の日主:赤色(火気の丁)は、どうでしょうか?

これは、緑色の木気「乙」が、印星の位置に来ている「身旺」ですね。
とても、自我が強いバイタリティーのある命式だと思います。
木気の「乙」を木気の「甲」で強めると、より身旺になるので使えません。
え~~~~、どうしよう?
「水気の壬・癸」を取ると、「水火激冲」してしまいます。
対策は、無いのではないでしょうか?

ほほほ、・・・ありますよ。
こんなに日主の火気「丁」が強いと、財星を相克するので、財や異性(男性の場合のみ)に関する事柄に支障が出てくる恐れがあります。財や異性を得る事に執着が出すぎたりして失敗する可能性も出てきます。
では、どうすれば良いのか?
そこで、火気の相剋は何ですか?

「火剋金」です。・・・あ、その方法があるのですね。
財星の位置に居る「金気」自体を強化して、火気に対抗させるのが良いと言うことですね。
火の勢いを以って金を溶かして、火の力を削ぐ。
こういう考え方で、宜しいでしょうか?

はい、素晴らしい解答です。
相生は、順序良く流して行くので、使いやすいですが、
相剋は、敵対関係を表しますから、一般的に扱いづらいと思われています。
でも、時と場合によりけりで、「目には目を、歯には歯を」的な使い方をすれば良いのです。

今日も、勉強になりました。
有難うございました。

また、次の機会に、他の四文字熟語を教えて下さい。

はい、勿論ですとも。
お待ちしておりますよ。

それでは、また、お会いしましょう。