【四柱推命】「三合局ーその1:三合水局」とは、何ですか?
「三合局」には、4つの種類の「三合局」があります。以前、『【四柱推命】運気の変わり目とは・・・(2)三合局(さんごうきょく)について』の記事を書きましたが、今回は、もう少し詳しくお伝えして行きたいと思います。さて、弁天様と四柱推命学習中の女性は、どのように「三合局」ー「三合水局」を解き明かしてくれるのでしょうか?
弁天様、お久しぶりです。
今日は、四柱推命の中で、「三合局」について、質問があります。
三合局の意味は、何となく分かるのですが、4つあるので、それぞれの特徴があると思います。それについて、教えて頂ければ、有難いのですが、・・・・
はい。
こんにちは。
あなたの仰るように、「三合局」には、4つあります。
「三合水局」、「三合木局」、「三合火局」、「三合金局」ですね。
それでは、今回は、「三合局」の中でも、「三合水局」について、考えて見ましょう。
では、「三合水局」の「水気」とは、どんな五行としての特徴を持っていますか?
はい。
たぶんですけど、全ての生き物にとって必要不可欠のものであり、自由自在に、その姿ー雨、川、海になるーを変え、どこにでも入り込む事が出来ます。
また、「水」は、季節で見れば、冬の象徴でもあり、智慧や策略を用いる事に長けています。
はい、その通りですよ。
「水」は、易では「坎(かん)」とも呼ばれ、方位としては「北」に配置されていますね。
色で言うならば、「黒」ですね。
自然界では、地下に於いて、次の季節のため、冬眠=下準備をしているところから、見えない所で活動している、と言う所から「智慧や策略を巡らす」、「秘密」、「悩み」などの象意を持つ、と言われています。
では、「三合水局」の話に戻りますが、十二支で言うならば、どの十二支が該当しますか?
はい。
「子、辰、申」です。
それでは、その「三支」の違いが、お分かりになられますか?
えぇ?
違いですか・・・・?・・・・
良く分かりません。
「三合水局」と言うからには、「水気」が強いものですね。
と言う事は、この中で、最も水気の強い支は、何ですか?
はい、それなら分かります。
「子」です。
それを「正支」と言います。「~局」の中心です。
故に、その前後を「正支を生み出す【生支】、正支の終わりを受け持つ【墓支】と言います。
そうなんですね。
三合水局の場合、
生支・・・辰
正支・・・子
墓支・・・申
になるのですね。
その通りです。
だから、各十二支に含まれている「蔵干」は、以下のような、違いがあります。
生支・・・辰(戊、癸、乙)
正支・・・子(壬、癸)
墓支・・・申(壬、庚)
あ、其々に「水気」がきちんと有りますね。
正支は、全て「水気の干」ですね。
お分かりになられましたか?
命式に、これらが「地支」としてあると、「三合水局」が成立します。
でも、それら全てが無くとも、一つだけあれば、「三合水局」が成立する場合もありますよ。
えぇ?
一つだけでも成立する・・・?
時柱 | 日柱 | 月柱 | 年柱 | |
癸 | 天干 | |||
子 | 地支 |
歳運 |
辰 |
大運 |
申 |
例えば、上の左の図のように、命式に、ひとつだけ「子」があったとしましょう。
それが巡って来る「巡運」の「歳運」、「大運」に、「辰と申ー歳運、大運の位置は逆になっても同じです」が来ると、「三合水局」が成立することになります。
上記の場合、命式の「日柱の干が癸」ですので、比劫星が、とても強くなります。
また、「三合水局半会」と言って、「正支」と「生支」、「正支」と「墓支」の2つが成立する場合も、三合局に較べて勢いは弱いですが、「水気」としての力が出てきます。
へぇ~~~~、そうなんですか。
でも、「干が癸」で無ければ、どうなるのですか?
今回の例は、日主が「水気」ですね。
では、他の「気」が、日主の場合は、どうなるか見て見ましょうね。
もし、日主が「木気」ならば、「三合水局」は「印星」の位置になるので、「印星」の勢いが盛んになります。
もし、日主が「火気」ならば、「三合水局」は「官星」の位置になるので、「官星」の勢いが盛んになります。
もし、日主が「土気」ならば、「三合水局」は「財星」の位置になるので、「財星」の勢いが盛んになります。
もし、日主が「金気」ならば、「三合水局」は「食傷星」の位置になるので、「食傷星」の勢いが盛んになります。
す、凄いです。
「三合局(今回は、三合水局)」が成立するのは、日主だけかと思っていました。
いえいえ、そうではありません。
日主が何であるにせよ、「三合局」や「方合」などの、強い結びつきを伴う十二支同士の関係は、通変星の位置の違いこそあれ、命式に影響します。
また、違う見方をすれば、命式の「五行」が、元々、「水気が弱い」命式、「水気が強い命式」の場合も、三合水局が成立することによって、吉凶が分かれます。
そういう事が分かっていれば、命式の中で、良き「三合局」になりそうであれば、積極的に、その行動を取れば良いのです。
悪い「三合局」になりそうであれば、注意して自重すれば良いのです。
でも、どういう場合が、良いとか悪いとか分かりません。
一般論として、三合局により、命式の中の「五行バランス」が、平準化されれば良いとみなします。例えば、日主「木気」の方で「水気」が無い場合、「水気ー印星」が来るので、「木気」は、印星の象意である神仏の加護、資格、スキルを身に着ける、学びなどを受け取り、安心して成長することが出来ます。
しかし、逆にアンバランスな「五行バランス」となれば、悪いと見なします。例えば、日主「火気」で身弱の命式の方に「三合水局」が成立すれば、「水火激冲」となり、官星からの剋を受け、官星の象意である仕事、結婚などの事柄が、日主の通変星である比劫星を攻撃し、身動きが取れなくなるような事態が起こることがあります。
けれど、上記の見方は、「内格」の見方であり、「外格」の場合は、また違った見方を取ります。
「内格」、「外格」・・・・・?
「内格」、「外格」については、また、場を改めてお伝えしましょう。
今回、「三合水局」が起こる際に気をつけることとして、
可能性のある「十二支」がひとつでもあれば、巡運に注意すること。
命式の通変星の位置により、その象意が違うこと。
この2つを、先ず覚えておいて下さいね。
今回も、有難うございました。
命式に、4つしか無い「地支」ですが、その地支が、巡運に来る十二によって、影響の度合いが、大きく変わるものだと言うことが分かりました。
次回も、宜しくお願い致します。
はい、こちらこそ。
学べば学ぶほど、その奥行きの深さに魅了されるのが、四柱推命と言えます。
今後も、引き続き学びましょうね。