【四柱推命】「三合局ーその4:三合火局」とは、何ですか?

「三合局」には、4つの種類の「三合局」があります。以前、『四柱推命】運気の変わり目とは・・・(2)三合局(さんごうきょく)について』の記事を書きましたが、今回は、もう少し詳しくお伝えして行きたいと思います。さて、弁天様と四柱推命学習中の女性は、どのように「三合局」ー「三合火局」を解き明かしてくれるのでしょうか?

弁天様、こんにちは。
今日は、「三合局」の最後、「三合火局」について教えて下さい。

はい、こんにちは。

早速ですが、質問に行きたいと思います。
「三合火局」と言うからには、「火」の象意が現れるものですが、どのような象意だと思われますか?

え~~~~と。
「火」は、光、熱、照らす、暖める、燃やす、華やか、明るい、・・・などでしょうか?

そうですね。
後、追加で言えば、
派手、激しい、争い、美しい、学問、文書、智慧、先見の明、裁判、なども挙げられます。

うわぁ~~~、たくさんあるのですね。

ほほほ、・・・「火」は、方位で言うと、「南」=太陽ですね。季節は、夏、時間は、お昼前後、色彩で言うと「赤」ですから、それらを総称した象意として、そうなりますね。

故に、「三合火局」が、どの「通変星」を強化することになるのかが、大変、重要です。
比劫星に来ると、「自己意識」が「火」の象意によって強化されると読みます。
食傷星に来ると、「自己表現」が「火」の象意によって強化されると読みます。
財星に来ると、「現実の財」が「火」の象意によって強化されると読みます。
官星に来ると、「仕事運、結婚運」が「火」の象意によって強化されると読みます。
印星に来るを、「知識や智慧」が「火」の象意によって強化されると読みます。

どの通変星に来るのかによって、上記の象意を加味して判断して行かねばなりません。

では、次の質問です。
「三合火局」に該当する十二支をお分かりですか?

はい。
「巳」、「午」、「未」です。
この中で、「午」が正支になります。

図12支
十二支図

「寅」=木気から始まり、「午」=火気でピークに達し、「戌」=土気で終わりを迎える、と言う流れですね。
「三合火局」は、相生の関係で言うと、「木→火→土」ですね。

良くお分かりになられていますね。
では、「三合火局半会」は、説明出来ますか?

はい、「三合火局」の中の、「寅ー午」か、「午ー戌」の、どちらかを言います。
「寅―戌」だと、正支が無いので、力は余り無いと思います。

素晴らしい解答です。
お話していて嬉しく思います。

さて、ここからが本題ですよ。
下の二つの命式は、それぞれ「三合火局」となった命式ですが、
「A」は、大運での「三合火局」
「B」は、歳運(年運)での「三合火局」です。
両者の違いを述べて下さい。

とうらけいこう
大運(10年運)での三合火局の命式
官弱
歳運(年運)での三合火局の命式

大運の方は、前半5年間が「干」、後半5年間が「十二支」の影響を受けるんですよね。
と言う事は、この命式だと、大運の後半5年間、十二支の意味する食傷星が、物凄く強くなり、日主の比劫星のエネルギーを吸い取って行きます。
身弱の命式です。
おまけに、相剋の関係である印星とは「水火激冲」となっても、印星を跳ね返す強さです。

今回、大運の前半5年間に影響する「干」については触れませんが、
後半5年間に影響する「十二支」が、元々の命式の中の「三合火局」候補と合致して、「三合火局」なっています。
すると、元々の命式で、さほど強くなかった「食傷星」が一気に強まりますね。
あなたの仰るとおり、元々の命式と較べ、より身弱となります。
大運の5年間の間に、日主を強める「木気」が、歳運に巡ってくれれば、日主の比劫星を助けてくれるのですが、無いと厳しいですね。
食傷星の象意が前面に出てしまいます。
つまり、
食傷星の象意である、自己表現が強化されるので、物事に凄くこだわりを持ったり、
食傷星が相剋する「官星」との間で、トラブルが起きやすくなると見ます。
例えば、仕事などで、自分自身と組織や集団との間での齟齬を来すとか、結婚運に障りが出る可能性が指摘出来ます。

ご指摘の「食傷星」と「印星」の「水火激冲」の件ですが、あなたの仰るとおり、跳ね返す勢いとなりますが、「日主:比劫星→食傷星→財星」の、この3つの流れに沿った行動を取り、敢えて「印星」の象意ー知識や智慧を補う必要はありません。
それよりも、「自分の思い→自分を上手く表現→現実化する」事に注力する方が良いと言うことです。

では、もうひとつの歳運の命式の方は、どうですか?

はい。
こちらは、三合火局の影響は、一年間ですね。
物凄く強い身旺の命式となります。
印星の強さが、日主の比劫星に流れますが、それゆえ、比劫星の特徴である自我が強くなり、意固地になりやすいと思われます。
相剋の関係である財星とは「水火激冲」となっても、やや財星の方が強いですが、拮抗しているようにも思えます。

そうですね。
こういう「身旺」は、「身旺の身弱」とも言います。
身旺だけれども、その中身は、「日主:比劫星」を生み出す「印星」の力が大きすぎるので、
自我を表す「日主:比劫星」自身が、一番強いとは言えません。
「印星」とは、知識や智慧などの学びや、様々な他者からの加護を表します。
故に、一見、自分で何でも行うように見えて、実は他者頼みの状態=依頼心が強まるようになったり、行動する前に、あれこれ考えてしまい、迅速な行動が取れない場合が起こります。

「財星」との関係ですが、相剋から見て、確かに「水火激冲」となりますが、今までは「印星」が小さかったので、負けている状態であったのが、この年の場合、ほぼ拮抗しているので、そう心配する事は有りません。

うわぁ~~~、日主が違うだけで、これだけ違う結果となるのですね。
でも、大運は5年間、歳運は1年間だとすると、大運の方が時間的に長く、しんどいですね。

だからこそ、運勢を見る際には、「大運」を重視すべきです。
その人の運命を見る上で、
大運と言う大きな流れを見た上で、歳運と言う、小さな流れを把握すべきなのです。

庭作りに例えると、
どんな庭を造りたいか=人生、
いつ、どこに=大運、
どういうものを植えれば良いか=歳運
そういう感覚でしょうか?

ふぅ~~~~、・・・
一人一人の人生は、確かに違いますものね。

今日も、色々、教えて頂き、有難うございました。
「三合火局」を、単に命式だけで見るのではなく、人によっては、大運、歳運での、「三合火局」の成立の可能性も考える必要性があるのを実感しました。

また、次回も、宜しくお願い致します。

四柱推命を知ることは、己の人生の流れを知ることに繋がります。
そのため、先の未来に対して、準備や手当をする事が可能なのです。

今回は、「三合火局」についてですが、他の「三合局」も、同様です。
四柱推命の中にある、普遍的な法則を、是非、理解して頂きたいと思います。

それでは、また、次回、お会いできるのを楽しみにしております。