【気学】吉方位とは・・・気学のみで鑑定してみる(1)

今回は、気学の「吉方位」について述べてみたいと思います。実例として、本命星が「四緑木星」、四柱推命で言うならば、「火気=生年月日に、丙・丁・巳・午・未」の多い方の場合です。実際の命式を基にして、今年2020年の、この方にとっての「吉方位」は、どこになるのか、について述べて行きたいと考えております。

旅行や引っ越しなどの場合、出来うるならば、御自分にとって「吉方位」を取りたいと考えたいですね。

多くの気学サイトでは、御自分の「生年月日」を入力すれば、自動的に「吉方位」を示してくれます。

但し、その示された方位が、その方にとって、本当に吉方位かどうかは、別物です。

以下に、実例を挙げてみたいと思います。

例えば、下記のような生年月日の方がおられるとします。

1978年6月24日 午前6時 男性

年・・・戊午:四緑木星

月・・・戊午:四緑木星

日・・・丁巳:三碧木星

傾斜宮:震宮傾斜

この方の場合、今年2020年の年盤は、七赤金星ですので、一般的な本命星(生まれ年)を重視する見方だと、吉方位は、下記のようになります。

2020年

1、凶殺を外す

五黄殺(東)、暗剣殺(西)、歳破(南)、本命殺(西南)、本命的殺(東北)を除外します。

2、四緑木星にとって、吉となる九星を出す。

1:東北の一白水星・・・生気(水生木)

2:北の三碧木星・・・比和(木と木)

3:南の九紫火星・・・退気(木生火)

となります。

しかし、今年は、子年なので、

1の東北は、本命的殺で使えません。

3の南は、子年の対冲(反対側に位置するので良くない)で使えません。

すると、2の北しか使えない事になります。

しかし、上記のような命式(生年月日)をお持ちの方の場合、原命式では「火」が盛んな方なので、必ずしも、吉とは言えない可能性があります。その理由は、今までも何度か取り上げた事のある「水火激冲」の恐れがあるからです。(五行相剋の一種です。他にも、土剋水、金剋木、火剋金、木剋土などがあります。)北は、本来の後天定位盤では、一白水星の定位であり、今年は、三碧木星が巡っています。どちらの影響力が強いかと言えば、一白水星の影響力の方が強いです。

このままでは、この方の場合、今年の吉方位である「北」は、あまり良い方位とは言い難いものがあります。

もし、上記のような生年月日で無ければ(=火の勢いが、それほど強くない生年月日)、同じ四緑木星の年に生まれた方でも、北は吉方位として使えます。

今回は、気学での本命星(生年)のみで取り上げましたが、しかし、気学と親和性の高い「四柱推命」も、そこに加味していくと、北以外の吉方位を採ることが出来ます。

占いとは、奥深いものです。

気学の「本命星」のみを取り上げた最大公約数の占いで、満足されるかどうかは、ご本人様が決められる事ではありますが、何事も、最終的には、服装などで言われる「オーダーメイド」となります。

生年月日時と言う4つの情報の中で、ひとつの情報だけを取り出して、後を切り捨てるかのような方法では、その人を多角的に鑑定しているとは言い難いものがあります。

人は、それぞれ違います。

この件については、次回に続きます。