【四柱推命】干と干の関係ー「四文字熟語」で覚えようーその1【同じ五行同士の関係ーその1【「甲木参天(こうぼくさんてん)」・「甲木以林(こうぼくいりん)」・「伏吟雑草(ふくぎんざっそう)」】

四柱推命は、「十干」と「十二支」で成り立っている占術です。「十二支」も、各支それぞれが、「蔵干」と呼ばれる「干」を内包しています。故に、「十干」の「干」の理解に努めなければなりません。しかし、「干」相互の関係は、多岐に渡っています。さて、どうすれば、「干」相互の関係を理解していけば良いのでしょうか?四柱推命を学び中の男性と弁天様に登場してもらい、コツをお伝えして行きたいと思います。

弁天様、僕、四柱推命を学んでいるんですが、今は、十干を言えるくらいです。
だから、「干と干」相互の関係なんて、とてもじゃないけど分かりません。

そうですか。
初期の段階では、色々、覚えなければならない事があります。
でも、繰り返し学んでいけば、知らず知らず覚えていくものですよ。
ところで、あなたの現状の理解は、どの程度なのでしょうか?

あ、はい。「干」は、モノに例えると覚えやすいと聞きました。
「甲」は、木。
「乙」は、草花。
「丙」は、太陽。
「丁」は、灯火。
「戊」は、山。
「己」は、畑や大地。
「庚」は、鉱石。
「辛」は、宝石。
「壬」は、海や大河。
「癸」は、雨。

はい。ちゃんと覚えられているではありませんか。
では、そこから、もう一歩、学びを進めて行きましょう。
私から、クイズを出します。それに答えて下さいね。

は、はい。
頑張ります!

「干と干」相互の関係で大事なのは、四柱の中でも、日柱の干です。
日干が、隣り合う両側の干との関係を最重要視します。

つまり、生時、生月、の2つの干が、生日である「日主」と、どういう関係を持っているかを理解せねばなりません。
特に、生日と生月の関係は、重要です。
いくら、「生年と生日の干」が良い関係であっても、離れているため、その効力は、「生時、生月と生日」に比べ、あまり期待出来ません。

時柱(生時)日柱(生日)月柱(生月)年柱(生年)
    
    

では、始めますよ。
いずれも、「日干(日主)と月干」、若しくは「 日干(日主)と 時干」と言う関係だと考えて下さい。

①「甲木参天(こうぼくさんてん)、若しくは甲木為林(こうぼくいりん)」、
②「伏吟雑草(ふくぎんざっそう)」、
③「一天両日(いってんりょうじつ)」、

とは、どの「干と干」の組み合わせか、お分かりになられますか?
ヒントは、両方とも、同じ「干」同士ですよ。

ええ、いきなり「四文字熟語」・・・・それも、3つも・・・・・
え~~~~、
①は、「甲」の字が書いてあるから、「甲と甲」
②は、雑草?・・・草だから、「乙と乙」
③は、天が2つ。天は太陽だから、「丙と丙」です。
大丈夫かな?

はい。大丈夫ですよ。全問正解です。
でも、その中身を理解せねばなりません。
漢字は、表意文字なので、漢字を理解すれば、自ずと中身(相互関係)の理解につながりますよ。

あ、はい。合ってて良かったです。

でも、中身、と言われると。・・・・
①は、木が、2つ並ぶ。・・・と言う事は、上へ上へと伸びて行こうとする。木が集まって森になる。互いに競い合ったりすることですか?

時柱(生時)日柱(生日)月柱(生月)年柱(生年)
 
    
甲と甲ー木が集まる

そうです。
木の性質である、まっすぐ上に伸びて行く事から、「責任感」、「向上心」、「真面目」、「自尊心」などがより強くなると捉えられます。しかし、行きすぎると「頑固」、「潔癖」、「道徳心が強すぎる」ようになる場合もあります。
今回は、「天干」同士の関係のみでお伝えしていますが、もし、「地支」に「木気の十二支」や「三合木局」、「東方合」などがあれば、より上記の事柄が強められてきますよ。
巡運である「大運」、「歳運」に、それらが来るのも同じように強められてきますね。

はぁ~~~、良かった。
では、②ですが、雑草ばかり、と言う事は、あまり良くないのでしょうか?
雑草って、抜いても、すぐ生えてくるし、・・・・

時柱(生時)日柱(生日)月柱(生月)年柱(生年)
 
    
乙と乙ー草花が集まる

そうですね。「乙」と言う草花は、蔓(つる)を持つものが多いので、やはり、甲のような木に巻き付いて成長した方が良いのです。例えば、日主「乙」の隣なら「甲」があれば、「藤羅絆木(とうらばんぼく)」と言って、とても良い形なのですが。・・・
だから、この関係では、乙の性質で言うならば、本来の、協調性や気配りと言う持ち味が、逆になり、協調性の行き過ぎ、堂々巡りや徒労などを意味しますね。
この「乙と乙」の関係でも、 もし、他の柱の天干に「甲」、「地支」に「木気の十二支」や「三合木局」、「東方合」などがあれば、状況は変わってきます。良き方向へと向かえます。
また、 巡運である「大運」、「歳運」に、それらが来るのも 同様の事だと言えますね。

こうして、干と干の関係を「四文字熟語」で教えて頂くと、何だか頭に入ってきやすくなります。有難うございました。

最後に、これだけは忘れないで下さいね。

今回の「甲、乙」の干は、共に、通変星で言うならば、「比劫星」同士であり、
「陰陽」が同じ干同士ですね。(甲は、陽干。乙は、陰干。)

但し、今回、ご紹介したようなものが、御自分の命式にあっても、すぐ悲観したり喜んだりするものではありません。
「干と干」相互の関係を認識しやすくするための「四文字熟語」ですよ。

「干」を見ると言うことは、
「天干」と「地支(蔵干)」の両方の関係も見て行かねばなりません。

四柱の、各柱の中での 「天干」と「地支(蔵干)」 の関係、
四柱の、各柱間を超えた 「天干」と「地支(蔵干)」 の関係、

つまり、「四柱八字」の全てを見て判断せねばなりません。

一部を切り取って、そこだけを拡大するような事は、絶対、避けねばなりませんよ。

はい、肝に銘じておきます。
また、お会いする時には、宜しくお願い致します。

ほほほ、・・・私も、また、あなたにお会い出来るのが楽しみです。
次も、また、クイズを出して差し上げますね。・・・・
五行相関図