【四柱推命】干と干の関係ー「四文字熟語」で覚えようーその9【対照的な関係ーその1「鉄槌砕玉(てっついさいぎょく)」】

四柱推命は、「十干」と「十二支」で成り立っている占術です。「十二支」も、各支それぞれが、「蔵干」と呼ばれる「干」を内包しています。故に、「十干」の「干」の理解に努めなければなりません。 今回の「干と干」の関係は、【対照的な関係ーその1「鉄槌砕玉(てっついさいぎょく)」】です。

弁天様、こんにちは、・・・・
今日も、宜しくお願い致します。
僕、実は「庚」が日主(生日)なんです。
何か、恰好いいのってありますか?

おほほ、・・・
まぁ、現金なことですこと。
今回も、対照的な意味の四文字熟語で学びましょうね。

では、クイズです。
「庚」と「辛」が出会うと、どういう関係になりますか?
次の中から選んで下さいね。
あ:鉄槌砕玉(てっついさいぎょく)    い:鉄錬削玉(てつれんさくぎょく)

あ、今回も出題形式が変わってる。
う~~~ん、二者択一でも難しいなぁ。・・・・

「あ」かなぁ。
「庚」は「鉄」だから、「辛」の宝石と出会うと、勝つと思います。

自信、無いですけど。

ほほほ、・・・
間違っていても良いのですよ。
正解を求めているのではありません。
用語に対する御自身のイメージを拡げて、その結果、知識として加えて貰えれば、それで良いのですから。

では、正解について見てみましょうね。
正解ですよ。
どうしてだか分かりますか?

日主が「庚」、月干、時干のどちらかに「辛」が来る場合:

時柱(生時)日柱(生日)月柱(生月)年柱(生年)
 
    

日主が「辛」、月干、時干のどちらかに「庚」が来る場合:

時柱(生時)日柱(生日)月柱(生月)年柱(生年)
 
    

斧            宝石

う~~~ん。
絵にすると、こんな感じの関係でしょうね。
「庚」の鉄槌(てっつい)とは、大形の金づちの事だし、「鉄槌を下(くだ)す」と言う言葉もありますから、珠玉(宝石)の「辛」に対し、厳しく当たると、砕けてしまいます。

そうですね。
この「鉄槌砕玉(てっついさいぎょく)」は、
陽干の「庚」が日主だと、隣の月柱(社会運)や時柱(晩年運)に陰干の「辛」が来ても、あまり役に立ちそうではありませんね。自分の方が、お世話係になると言ったら良いでしょうか?
でも、「辛」が日主で身弱だと、隣の柱に「庚」が来たら、同じ金気同士で、自分を強めてくれると言う解釈も成り立ちます。

以前にもお伝えしましたが、こういう関係性を表した四文字熟語は、
①どちらの側から読んでいくのか、
②命式内での「各柱の五行の気」の配分はどうなのか、
と言う二点が、とても重要ですよ。
決して、忘れないで下さいね。

そうか、・・・・・
「玉」と言う字が使われている四文字熟語でも、奥が深いですね。

僕は「庚」だから、「壬」はあってもいいけど、「辛」は、あまり要らないかなぁ?

ほほほ、・・・・
御自分に都合の良いことを仰っても、「大運」、「歳運」の巡運に、いつか必ず「金気の辛」は巡って来ますよ。
それに、人間関係で、「辛が日主」の方と付き合うことだってありますよ。
その時は、度量の広い所を見せて、その方を支えるようになって頂きたいですね。

はい。
「庚」の人間として、行動力を以ってするよう心がけます。

その調子です。
頑張って下さいね。

他にも、干と干の関係で、「玉」に関係する四文字熟語はあります。
次回は、今回と対照的なものをご紹介致します。
それでは、このへんで。