【四柱推命】干と干の関係ー「四文字熟語」で覚えようーその10【対照的な関係ーその2「淘洗珠玉(とうせんしゅぎょく)」】

四柱推命は、「十干」と「十二支」で成り立っている占術です。「十二支」も、各支それぞれが、「蔵干」と呼ばれる「干」を内包しています。故に、「十干」の「干」の理解に努めなければなりません。 今回の「干と干」の関係は、【対照的な関係ーその2「淘洗珠玉(とうせんしゅぎょく)」】です。

弁天様、こんにちは。
前回、「玉」が壊れる、と言う四文字熟語でしたが、今日は、その反対の四文字熟語ですよね。「玉」が綺麗に輝いている、と言うものでしょうか?

はい。こんにちは。

今日は、美しい四文字熟語ですよ。
では、クイズです。

「辛」と「壬」が出会うと、どういう関係になりますか?
次の中から選んで下さいね。
あ:淘洗珠玉(とうせんしゅぎょく)   い:淘流極玉(とうりゅうごくぎょく)

何となく、「い」かなぁ。
「辛」は、宝石で、「壬」は大河だから、流されてしまい、極上の宝石になります。

あら、間違っておられますね。
「淘洗珠玉(とうせんしゅぎょく) 」 が、正解です。

宝石           川

絵にすると、こんな感じの絵になるのでしょうね。
でも、どうして、 「淘洗珠玉(とうせんしゅぎょく) 」が正解なんだろう?

「淘洗(とうせん)」と言うのは、「磨き直す」と言う意味ですよ。
宝石の原石を研磨する時は、水を使いますよ。
その時、雨の「癸」では役に立ちません。勢いのある川の「壬」でないと、磨けませんね。
この場合、日主が「辛」で陰干ですので、他の柱の干支や日支に「金気ー庚、辛、申、酉」があれば、なお良いと思われます。

ところで、下の命式の方がおられたとします。
日主が「壬」なら、「辛」は、通変星で何に当たりますか?
日主が「辛」なら、「壬」は、通変星で何に当たりますか?

日主が「壬」、月干か時干に「辛」が来る場合:

時柱(生時)日柱(生日)月柱(生月)年柱(生年)
 
    

日主が「辛」、月干か時干に「壬」が来る場合:

時柱(生時)日柱(生日)月柱(生月)年柱(生年)
 
    

え~~~と。
日主が「壬」なら、「辛」は金気なので、「印星」です。
日主が「辛」なら、「壬」は水気なので、「食傷星」です。

水2
金の模範五行

そうですね。日主の五行が違うと、通変星も変わってきます。
今回の場合でも、それぞれの「干」が、どの柱にあるかと言うことも大事ですが、
同時に、通変星の位置も重要です。

日主「壬」を生み出す側の「印星」の位置に「辛」がある事も考慮に入れなければなりません。

日主「辛」が生み出す側の「食傷星」の位置に「壬」がある事も考慮に入れなければなりません。

はぁ~~~、・・・・
色んな角度から見て行くのは、大変です。

まぁ、・・・何を仰っているのですか?
人と言うのは、誰もが様々な面を持っているものです。
それを命式で表す以上、複雑にならざるを得ませんよ。

平面的=一面的な見方から、立体的=複合的な見方で、命式を捉えていきましょうね。
それでは、また、お会いしましょう