【四柱推命】干と干の関係ー「四文字熟語」で覚えようーその17【隣同士にあると困った関係ーその1「土多埋金(どたまいきん)」】

四柱推命は、「十干」と「十二支」で成り立っている占術です。「十二支」も、各支それぞれが、「蔵干」と呼ばれる「干」を内包しています。故に、「十干」の「干」の理解に努めなければなりません。 今回の「干と干」の関係は、【隣同士にあると困った関係ーその1「土多埋金(どたまいきん)】です。

弁天様、こんにちは、・・今日も、宜しくお願い致します。
今日は、どのような内容の四文字熟語ですか?

はい、こんにちは。
今日は、前回とは違い、「困った関係性」を持つもの同士です。
早速、クイズを出しますね。
「土多埋金(どたまいきん)」
この2つの言葉の関係性は、どの干と干なのか、答えて下さいね。

はい。おそらく、「土」と「金」の関係です。
でも、「土」と言っても、「山を表す戊」と、「畑を表す己」があります。
「金」も、「鉄鉱石の庚」と、「宝石の辛」があります。

う~~~ん。それぞれの組み合わせが、難しいです。
でも、土が重なって金が埋もれている、と言うことなので、「戊」と「辛」です。

あら、残念です。
半分は正解されていたのに。・・・
「戊」は間違いで、「己」の畑や大地の方です。
「金」の方は、掘り起こされる前の、鉄鉱石などの塊を意味する「庚」ですよ。

金気(庚、辛)と言うのは、土から生まれてくるものですが、あまり土が多いと、世に出られない、活躍出来なくなってしまいます。それを称した言い方が、「土多埋金(どたまいきん)」です。

地層
何層にも土が堆積している

あぁ、そうなんですね。・・・
戊の土が多すぎて、山の土から、庚の鉄鉱石が掘り出されない状態なんですね。

日主が「庚」、月柱、時柱のどちらかに「戊」がある場合:

 

時柱(生時)日柱(生日)月柱(生月)年柱(生年)
 
    

上記のような命式で、
もし「日柱の干だけが、庚の金気」で、隣の柱に「戊の土気」が、一つくらいなら構わないのですが、
「年柱・月柱・時柱のそれぞれの干支、若しくは日柱の支に、戊が3つ以上、存在したら、どうなるかお分かりになりますか?
下の図は、たとえです。黄色が日主の金気「庚」です。

金身弱2
日主:庚の身弱

比劫星の日主(黄色の金気:庚)が小さく、日主を生ずる印星(茶色の土気)が大きいので、依存心が強く、自己主張が出来ないタイプでしょうか?

そうです。その通りです。
この図は、黄色の「日主」が弱い身弱の方の場合ですね。

身弱であり、自分自身のエネルギーが、青色の自己表現の食傷星に出て行き、また、同時に仕事や責任感、女性の場合、結婚運の、赤色の官星から剋される(攻撃される)ので、ご本人自身にとっては、お辛いでしょうね。
この場合の、改善法はありますか?

はい。
こういう場合、先ず、黄色の金気の比劫星を強くするために、「年、月、時の金気の干支、日支に金気の支」があれば良いと思います。

そうですね。
それが、先ず一番、大事です。

金気は、「土気」と相性が、元々、宜しくありませんので、金気の比劫星を強めようとして印星の「土気」を強めれば、より「埋金」になり、金気の庚が掘り起こされず、世に用いられることが出来ません。
そのためにも、その後で、緑色の木気の財星を強めて行き、強すぎる水色の食傷星を流して行くことと同時に、「木剋土」で、土気を剋して行くのが宜しいかと思われます。

今日も、本当に勉強になりました。
有難うございました。
まだ他にも、「困った関係の四文字熟語」があるのでしょうか?

ほほほ、・・・勿論、ありますよ。・・・・
それでは、次回、それをお伝えしますね。
また、お会いしましょう。