【四柱推命】「通根(つうこん」)と「透干(とうかん)」とは?

今日も、弁天様の所に、四柱推命を学び中の、一人の女性がやって来ました。自学自習にも励んでいる彼女です。さて、彼女は、今回、どのような質問をするのでしょうか?そして、弁天様の御答えは・・・・

弁天様、こんにちは。
四柱推命は、学べば学ぶほど、分からない事が増えて来る感じがします。

ほほほ、・・・・
それで良いのです。
学びに最終地点は、有りませんよ。

今日は、どのような質問ですか?

あ、はい。
実は、「四柱推命=八字」に於いて、
横の関係である「天干と天干」、「地支と地支」、
縦の関係である各柱の「天干」と「地支」の関係を丁寧に見ることは、とても大事であることは、分かってきたのですが、
「天干」と「地支」相互の関係が、もうひとつ分かりません。
どちらが強い方として見て行くのでしょうか?

まぁ、・・・・
「天干」、「地支」のどちらが強いか、ではありません。
「天干」とは、「天」の字が示す通り、
「表面化しているもの、直ぐ現れるもの」を指します。

「地支」とは、「地」の字が示す通り、
「天」の反対ですから、「隠されているもの、ゆっくりと現れるもの、継続性があるもの」と見ます。

天と地が、互いに引き合うように、ある五行が「天干」と「地支」の双方にあれば、互いの特質がしっかりと結びつき、その命式上で活躍します。

そうだったんですね。
私は、「天干」の方が、上にあるから、「地支」より強いと思っていました。

ほほほ、・・・
それでは、「天干」だけが有っても、継続性が無いので、長続きしませんよ。
例えば、下の命式があったとしましょう。

時柱日柱月柱年柱 
天干
    地支

上の命式から分かることは、何ですか?

あ、はい。
日主が「黄色の金気」で、「赤色の火気」が強いことが分かります。

そうですね。
では、空欄になっている「地支」が、次のようになると、どうなりますか?

時柱日柱月柱年柱 
天干
   地支
時柱日柱月柱年柱 
天干
   地支

上の図では、「庚ー酉」と黄色の金気が上下、同じになっています。
下の図では、「丙ー午」と赤色の火気が上下、同じになっています。

そうですね。
上の図から分かる事は、本人自身を表す「日柱」が、同じ「金気」と言うことで、性格や配偶者に関しては、「金気」の特徴が現れます。
下の図では、本人の社会運を表す「月柱」の天干と、先祖運を表す「年柱」に対して、「月柱」の地支が、同じ「火気」となっていますね。故に、特に、社会運に、「火気」の特徴が現れます。

このように、同じ「気」が天干地支にあることを天干から見ると、「通根(つうこん)」と言います。天干がしっかり根を持っていて活躍出来ると言えます。

逆に、地支から見ると、「透干(とうかん)」と言います。地支の働きが、天干があることによって、表面化されやすい、と言うものです。

では、下の図を見て、あなたは、どう思われますか?

時柱日柱月柱年柱 
 天干
 地支

う~~~ん。
時柱は、分からない。
年柱に「申」があるので、「金気」が強いのでしょうか?

時柱が分からない状態だと、そう見えますね。
でも、次のようになっていれば、どうでしょうか?

時柱日柱月柱年柱 
天干
地支

あ、壬は「水気」です。
そして、地支の「申、子、辰」は、三合水局になり、一気に「水気」の勢いが強い命式になります。
時柱の天干「壬」から見ると、年柱、日柱、時柱の3つに「通根」しています。
地支の「申、子、辰」から見ると、時柱の「壬」に透干しています。

そうですね。
こういう事が、「三柱推命」で鑑定した時の怖さです。
三柱で見た際の鑑定と、四柱で見た際の鑑定が、違う場合もあるのです。

今回は、「三合局」でしたが、他にも鑑定の際の大事なポイントとして、「方合」、「冲」、「干合」、「支合」などもありますので、時柱を疎かには出来ません。

「通根」、「透干」も、上記と同様に、大事な鑑定のポイントなのです。
三柱の鑑定で、「通根」や「透干」していないと思っていたら、実は、時柱に有ったと言うことがあり得ます。
また、巡運である「大運」、「歳運」との「通根」、「透干」もありますので、四柱全てを以って鑑定しなければなりません。

あ、私、今年、自分の命式の「痛根」していない「干」が、歳運の地支と「通根」しているのを発見しました。何か、嬉しい気分です。

それは、良かったですね。
でも、その「干」が、通変星で言うと、どの位置にあるのかも、ちゃんと認識して下さいね。
日主の比劫星か、食傷星か、財星か、官星か、印星かによっても、命式が表す運勢に影響しますよ。

四柱推命での鑑定って、「宝さがし」のようなものですね。
そう考えると、楽しくなってきます。

今日も、有難うございました。
また、次回も、宜しくお願い致します。

勿論ですとも。
あなたが仰ったように、御自分の命式の「宝」を探して行く御気持があれば、学びが楽しくなりますし、スキルも向上して行きます。

それでは、また、次回、お会いしましょう。